1787m
 大分県久住町
 2月の坊がつるでのキャンプ
長者原駐車場を午後3時20分に出発して、雨が池越えのコースで
坊がつるへ向かう。コースのほとんどが凍り付いていて、直ぐにアイ
ゼンを装着。コース脇の斜面の雪を手で取り除いても、この季節の
山肌は厚く氷が覆っている。
雨が池を4時25分に通過して、坊がつるのキャンプ場に着いたのは
午後5時。山小屋を覗いた後、強風を避けるためにトイレの建物の横
にテントを張る。写真で分かるだろうか表面は凍っていてテントの杭が
なかなか地面に抜からない。
生憎の強風と雪で、杭をしっかりと地面に固定しないとテントが吹き飛
ばされそうになる。寒くて眠れない夜の12時、一端テントから出てロー
プを締め直す。トイレに行くにも慣れないシュラフのチャックを開いて靴
を履いて外に出るにも時間がかかり、チビってしまいそうだ。
 大船山へのコース
テントの中で即席ラーメンを作って体を温め、午前8時15分坊がつる
を出発。テント一式はそのまま残して置いた。
大船山への途中、10名ほどのパーティを追い越し、更に5合目で13
名のパーティ(写真)に追いつく。生憎の天候で振り返っても久住の
山々は見えない。空も雪が降っていて鉛色一色だ。
コースは1年前の登山者皆無の時と違って、前を登る登山者に雪が
踏まれて足場は良く、比較的楽に登られた。
 段原は強風と雪で鉛色の世界
13名のパーティの最後尾に付いて段原の峠に着いたのが9時45分。
高い樹木のない段原は強風に吹きさらされ、一休みする気にもなれな
い。そのまま13名を追い越して大船山山頂を目指す。
足跡も1名か2名程度に減り、足場も悪くなる。山小屋へ折れるコース
を過ぎて、間もなく山頂に取り付く急斜面に入る直前、前から1名の若
者とすれ違う。彼は積雪と強風に危険を感じ、登頂直前で断念して降
っていると言う。確かに急斜面の吹きさらしは体ごと吹き飛ばされそうで
あった。岩や低い灌木に掴まりながら、午前10時山頂に立った。
しばらくして1名、その後、13名のパーティの最後尾に先程のUターンし
ていた若者が、再び登ってきた。
 二度目の冬の大船山山頂
確かに急斜面の吹きさらしは体ごと吹き飛ばされそうであった。
岩や低い灌木に掴まりながら、午前10時、新雪の山頂に立った。
しばらくして1名、その後、13名のパーティの最後尾に先程のUターン
していた若者が、再び登ってきた。山頂は急に賑やかになった。
10時15分に下山をはじめ、山小屋で手を暖め、坊がつるのテントに
到着したのは11時30分。
下の写真は坊がつるのテントから、午後1時頃一時的に青空が広が
って大船山の山頂が見えたときのスナップだ。
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