★ 今週のコラム ★◆ 題名:追加財政出動15兆円 NO.28 ◆・ 2009/04/12(Sun) 19:37 今回の経済危機の対応として15兆円規模の追加予算が発表された。 財源は赤字国債発行と言う事になる。本予算や補正予算の分を合わせると赤字国債の発行高は実税収入を若干上回って45兆程度となるそうだ。 当然国債は国の借金だからその負担は後世に回される事になる。 ここで考えておかなければならない事はこの不況が1年で終わって次年度以降景気回復して、税収が増えれば万々歳であるが、2.3年続くと事は簡単には収まらない。 つまり来年も不況の場合又、同程度の赤字国債の発行を強いられる事になる。 そうしないと今年の財政出動が増加した分の財政支出が減少するから、不況感はそれだけ大きくなり、市場のデフレ傾向が増大する事になる。 国でも個人でもそうだが、一端赤字状態に突入すると中々そこから脱却する事が難しい状況に陥る。つまり、借金のスパイラルである。 最悪の場合、不況年数×増額財政出動分の赤字国債発行が増加する訳だ。 幸いにして景気が回復すれば、今度は発行した赤字国債償還の為の増税が待ち受けており、折角の景気回復に水を差す事になりかねない状況も考えられる。 収支バランスをここ数年の内に黒字にするといってた話はどこかに吹っ飛んでしまって、政権維持の為の一種のバラマキ政策の結果、赤字国債が増大し、景気回復もままならない状況に陥る危険性が臭うのである。 将来の経済成長に繋がったり、日本の発展に寄与する様な財政支出なら文句はないが、単年度限定の施策や個人消費の補助の様な支出は少し疑問を抱かざるを得ない。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:テポドン2号 NO.27 ◆・ 2009/04/05(Sun) 23:50 ついにテポドン2号が発射された。前日に日本の情報システムに誤報や誤認があって懸念されたが、今日の本番はなんとか体裁は整って正常に機能した様である。 只、打ち上げ予告があっての対応でこの程度だから、緊急時で非通知の状況でいきなり宣戦布告されミサイルを打ち込まれたら、多分に日本の危機対応には疑問を抱かざるを得ない状況下にある事を多くの国民が認識させられたのだろう。 それにしても、物騒がせな国家である。人工衛星と発表するものの実体は明らかにミサイルの試射である事がその後の情報収集で明らかになっている。 もし北朝鮮の主張通り人工衛星だとすると地球の周回軌道上に届いて無いから打ち上げは失敗と言う事になり国家の威信は失墜と言う事だろう。 又、ミサイルの試射だとすれば射程距離が2000km程度の距離を飛んだ事から成功と見なすべきかもしれない。 厳密に言えば北朝鮮の今回の目標設定が明確でないから成功だったのか失敗だったのかは断定できないが、ある意味で周囲の国々に危機感を抱かせる事になった事は一定の目的を果たしたのかも知れないが国際社会からは非難の的になる。 ピョンヤン放送が今回の人工衛星の打ち上げが成功したと声高に発表している事を考えると事実が語る事はこれはミサイルの試射だったと自白したに等しいだろう。 何分にも将軍様の気分次第と言う国柄だけに何ともおぞましい事実が記録として残る。 さて、わが国は今後の安全保障の対応をどう考えるかと言う事が非常に大きな問題として、浮上してくる。 不意打ち的なミサイル攻撃に対して、無防備を貫くのか、それとも、徹底的に完璧に近いMDS構想(ミサイル防衛システム)を展開するのかはたまた、別の方法で防ぐのかと言う問題を早急に決定し整備する事が政治の緊急の課題になる。 安全性を考えると専守防衛の限界が見えた1日だとも言えるかも知れない。 本格的に議論を進めしっかりとした方針を打ち出して、安全保障問題早急に取り組む必要があるのだが、如何せん、現状の政治状況では... |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:春暁 NO.26 ◆・ 2009/03/30(Mon) 23:03 春眠不覚暁. 処処聞啼鳥. 夜来風雨声. 花落知多少 春暁は言わずと知れた孟浩然.の代表的五言絶句の詩である。 中国で読まれた詩にも関わらず、今の時期の日本でも大いに共感でき、思わず全くその通りと言いたくなってしまう。 春眠不覚暁を生理学的に言えば夜明が早くなって、人々の体内時計が冬の時間から春の時間へと急激に変化する太陽の日の出時間に対処出来ない、云わば時差ボケの状態で、眠いのであろう。 処処聞啼鳥の部分は確かに朝早くの夜明になると、鳥達が大いに囀っていて、朦朧とした眠りを覚ましてくれている。 夜来風雨声は、この時期、冬の気圧配置と春の気圧配置が互いに牽制しあって低気圧が発達し、春一番や春二番と言った木の芽起こしの突風が吹きやすい気象状況でもある。 花落知多少のフレーズは将に今の季節そのもので、木蓮や桜などの花びらが風雨によって散らされている。 こう考えると、この詩の出来の良さにほとほと感心する。無駄が無く、実に見事に春の情景歌い込んで、時の流れがあり、春の躍動感も感じるもので多くの人がが共感できる様な名詩だろう。 さて、現実の社会は春と言うのに景気は未だ覚醒せず、処々に閑古鳥が啼いてリストラや派遣切りの嵐に苛まれ、命落とす人が多数となんと共感したくない状況下に有る。 何時になったら景気は目覚めてくれるのだろうかと早く春暁となる事を祈り、待つしかないのだろうか? |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:WBCに思う NO.25 ◆・ 2009/03/21(Sat) 00:14 WBCもいよいよ佳境に入ってきた。前回チャンピオンの日本も何とかベスト4に残って面目を保っているのであるが、このWBCのルール、何とも言い難い特殊な形式をしている。 噂によると、アメリカのアメリカの為のルールだそうである。つまりベースボールを国技とするアメリカが勝ち残れる様な仕組みを考え出したルールだそうである。 しかし、前回の第1回大会はそれでも第2ステージで敗退を余儀無くされ、日本、に優勝を攫われたとあって、野球がベースボールに勝ったとアメリカの新聞紙上を賑わしたそうだ。 実はこのWBCは、アメリカでやっているにも関わらず現地にアメリカでは人気が無いばかりでなく、案外知られていないそうである。 アメリカ人にとっての野球の頂点、否、ベースボールの頂点は言わずと知れたワールドシリーズであってWBCは問題外と言う程度の位置づけの様である。 そうした影響から前回はかメジャーリーガーの参加が少数であったのだが、今回は、ベースボールの本場のメンツを保つ為にほぼメジャーリーガーで固めたのだが、第2スデージ1回戦ではプエルトリコに11-1で7回コールド負けと言う屈辱を味わった。 しかし、WBCルールの敗者復活で準決勝へコマを進め日本と戦うことに相成った。 さて結果は...それは3月22日に出る事になる。 試合の結果云々はさて置き、日韓戦を通じて日本選手と韓国選手の違いは何だろうと考えさせられるのである。 多分に国民性の違いだと思うのだが、総じて日本人選手はプレッシャーに弱い感じが強い。それは、多分に全てを必要以上に個人で背負い過ぎるからだろう。 イチロー等は、見た目にも力が入りすぎでも気負っている様子が明らかに見て取れる。 団体競技なのに個人が責任を負いすぎる傾向ある。もっと力を抜いて普段通りに気楽に打席に立てば良いのにと声を掛けたくなる位である。 多分に生真面目過ぎて責任感が強すぎるからなのだろう。もっとも国の代表選手である以上、国民の期待や非選出選手達に対する重圧など当然あるだろうが、そうした思いを乗り越えて気楽に楽しめばよい結果に繋がるのかも知れないと思ったりもする。 又、一方で、そんなに気楽にやっていては絶対に勝てないと言う見方もあったりする。 いずれにせよ、何の競技でも、交渉事でも国家を背負うと云う事の重みをヒシヒシと感じるのである。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:時の流れ NO.24 ◆・ 2009/03/15(Sun) 00:28 時の流れと言うか時代の流れとでも言うべきか、その時々にはある一定の趨勢が有る。 それは、どのジャンルに置いてもそうであるのだが、その趨勢が明確である時それを人々は流行と言う。 只、明確でなくても、大まかにに感じる程度の場合もある。 そう考えてみると、現在の流れはどうなっているのだろう。日本の社会全般に個人中心から次第に社会中心へと時代回帰している様に感じる。 戦前から戦争の頃の時代の趨勢はガチガチの集団社会だったと言って良いだろう。 それが戦後、集団社会の危うさから反動として、アメリカナイズの影響からか個人主義となり、それが高じてエゴイズムつまりは自己中心主義がはびこる様になった感がある。 その結果としての社会全体は殺伐たる事件が多発しているのが現状だろう。 多くの人々が現状を何かおかしい、と感じたり、反省して過去へのノスタルジアとも相まってコミュニティの意義を再認識したり、必要性を感じ幾分かの集団社会への回帰が始まったのではないかと感じるのである。 この事は、例えば流行歌の世界にも個人中心から友達や家族との関わり等へと歌詞の内容に変化の兆しが出ている。 又、インターネットの社会も非常に脆弱ではあるが、個人のプログからSNS、プロフを中心としたコミュニティ形成の方向へと移行している感じがする。 いずれにせよ、極端である事は必ず弊害があり、それが講じると何らかの問題が発生する事になるのは避けられないといえよう。 ある意味で社会の健全性を保つなら、多種多様の形態が共存し得る状況が案外ベストであると言えるのかも知れない。 その意味で企業が合併や統合の形で、巨大化する事は社会の発展や健全化から言って非常に危惧せざるを得ない。寡占、独占がもたらすメリットは少なくとも一般の人々にとっては無いと言っても良いだろう。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:感心を持つ NO.23 ◆・ 2009/03/06(Fri) 23:18 1週間経つのはあっという間の感がある。その1週間の中に数多くの出来事が起こってそのニュースを耳や目にするのだが、さすがに情報社会と言う時代だけあって、その領域も多種多様にわたり、身近な問題から、世界の出来事、暗いニュースに明るいニュースと多岐に及ぶ。 例えば、暦の上では啓蟄を過ぎ、天気は荒れ模様、政治は民主の危機?日本の企業融資は75兆円、AIGとCITYバンクは危機的アメリカの財政は?中国は8%成長を見込み15兆財政出動、ソマリア沖の海賊対策、ロシアのガス供給問題再発、やっと給付金支払いへ、WBC開幕....と重要課題から、どうでも良い様な事がらまで、枚挙に暇が無い位である。 個々のニュースは一見自分に関係ない様な問題も、実は同じ地球上の問題だと捉えると、いつか何らかの形で回り回って或いは案外直接的に関係してくる問題だといえる。 つまり地球上における全ての出来事は実は、地球上の全人類が現在と言う時間で区切って見ると、今と言う時間でストップすれば、地球上の何処かに自分自身が確かに存在している事から、関わっていると云う事に気付くはずで有る。 しかも、単にその刹那だけではなく生命がある限りはある程度の時間地球上の問題に個人個人がかかわる事を余儀無くされる事になる。 とするなら、自分はその問題に対して関係ないと云う消極姿勢ではなく、もっと積極的に問題に対して関心を示したり、関わるべきではなかろうかと思ったりもする。 しかし、個人の関わりには自ずと知れた限界が有り、関わったとしても出来事に関して左右できる程の影響力を行使出来ない事の方が大きい。 だからと言って、無関心、無関係を決め込むよりは、興味を示し、関心を示し、時には批評したり、意見を述べて、直接的では無いにしろ、片隅からでも関わる事が必要の様な気がする。それが現代はインターネットを介してできる時代でもある。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:冬の時代 NO.22 ◆・ 2009/02/27(Fri) 22:57 此処にきて円安傾向が出てきている。不況下の円安は一見良い様に思えるが、世界需要が縮んで入る時だから、輸出増大に繋がる訳では無く、むしろ輸入依存が高い日本にとってはデメリットの方が大きいだろう。 しかも、この原因が日本のGDPの伸び率と関係しての傾向であるから、深刻な問題として残り、今後の為替変動や株式市場に株安、円安と悪影響を及ぼす可能性がある。 前年末の政府見通しでは2009年度の国内総生産(GDP)の伸び率は、物価変動を除いた実質で0パーセント程度を見込むと言う経済見通しだったのだが2月16日の発表では、去年10月から12月までのGDPの伸び率は、年率に換算して-12.7%の大幅マイナス値となった 日本経済は底堅く大丈夫との楽観論が円高につながっていたのだが、半年も経たない内に予想以上の落ち込みをだったのは、政府見通しの甘さなのだろう。 只、財務省の担当者は意図的に世論や、政府関係者に対して甘い見通しの数字を発表した感がある。余りに厳しい数字だと混乱や不安を増すからと言う事らしいのだが、政策決定に影響を及ぼす予測値がこれ程杜撰だと、一刻も早く次の手をと言う政策の常軌を逸してしまう事になる。 世界経済の急激な冷え込みと言うより、金融バブルの崩壊とともに消費が現実的水準へと萎んだ事が、輸出貿易に依存する日本経済の根底を揺るがす原因となった訳だ。 おそらく、現在のデフレギャップつまりは現在生産可能な量と実質消費量の格差も世界的には30%以上の格差があるのではないかと思える。 この事は在庫調整に相当の期間を要するのみならず、場合によっては設備の廃棄を必要となるとみなすべきだろう。となると所謂、多くの輸出企業にとっての冬の時代はある程度の期間2-5年程度必要だと言う事になる。 実際有効求人倍率は0.67とかも正社員に限っての有効求人倍率は0.43とか、3月末迄に失職する期間労働者は15万8千人程度との予測はこうした状況を現実問題として表している。 こうした現況打破の手法は簡単に言えば金を使って貰うしかないのだ、乱暴に言えば高齢者の貯蓄を吐き出す為に相続税や贈与税の見直しをするとか、社会システムの大変換を法的に行なうとか、例えば、電気自動車以外には乗れない等のチェンジが有効なのだが、実現は難しい。 国内の景気もアメリカ頼みだとすると、アメリカの状況はもっと厳しい、オバマ大統領のリップとは裏腹に、GMの赤字が3兆とか、CITYが政府の管理下のおかれる状況で、しかも借金大国である事を考えるとこれらを改善できるかどうかは極めて厳しいと思えるのである。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:中川問題と社会風潮 NO.21 ◆・ 2009/02/19(Thu) 23:05 中川財務相のG7記者会見での状況は「エッ」と我が目と耳を疑うばかり、何とまあこれ程の醜態を全世界に発信されるとは、開いた口も塞がらない。 世界経済が100年に一度の不況に陥り、世界をリードするG7の経済担当閣僚や官僚達がその打開策を話し合うと言う大事な会合の記者会見の場に、しどろもどろで呂律が回らない状態で臨むとは何と自覚が足りないと言うより非常識極まりないと言うべきであろう。 又、そうした人物が日本の政治の中心に座っていると言う事が現実であるのも国民とし、情けないし、この程度の国家でしかないのかと自嘲すら覚える。 3代にわたる日本の首相の力量不足が如実に出ている事を考える時、いずれもが2世議員達という共通点を考えると議員の世襲は考えものなのかも知れない。 と言うより親の出来が良いからその子も親と同じ力量が発揮出来るほど簡単なものでは無いと言う事だろう。だが国会にはそうした2世、3世議員が多いのは、地域選挙民の民意の低さを表しているのかも知れない。 本来の政治家の姿である国家の為に、国民の為に仕事をするのではなく、単に地位や名誉を得る為に政治家いや政治屋になったのだろう。 只、日本全体を見ても、何も政界に限った事ではなく、全ての分野でこうした無責任で、自覚の無い行為に満ちている事を考えると、根本的な部分での人間性に歪や時代の流れと人格形成とのギャップなどが噴出している状況なのかも知れない。 基本的には人格形成は教育や生育環境によって成されるものなのだろうが、親や地域住民、教育現場の諸々の人々が何時のころからか関わりを敬遠する様になった事の結果なのかも知れない。 これらの状況を同眼視するのにも反論はあるだろうが明らかに日本の現状は、正常では無い方向性が存在して、満延していると言っても過言では無いと思うのである。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:不況下の地方財政 NO.20 ◆・ 2009/02/12(Thu) 23:14 当然ではあるが不況が影響をもたらすのは、企業や、個人だけではない。国や地方公共団体にも大きな影響を与える。 それは単に新たな不況対策としてそれを回避する為の施策が要求されるだけでなく、それらに伴う財政出費なども求められてくる。 しかも、そうした対策費は少々の出費では焼け石に水の感が強く、予想をはるかに上回る出費を強いる事を必要とする。 只、日本の自治体の多くは地方債等のいわば借金比率が高い状態で運営している場合が多く財政力指数や経常収支比率等がアップアップのところが多く財政再建指定の手前に位置しているのが現状である。 そうした状況下、今回の世界的不況は、是まで以上の財政的逼迫を余儀無くされる。 何よりも、チェーン店や大型店の進出により地元産業の弱体化によって税収が大都市圏に吸い上げられたり、企業の営業不振に伴う歳入の大幅ダウンは避けられないだろう。 それらを総合的に考えると地方自治体の中に財政再建団体指定となる市町村が確実に増加する事が考えられる。 つまり、市町村の長の器量が問われる時代と言う事でもある。この事を踏まえ市町村民も行政の隅から隅にまで目配せをする必要があるのだろう。 ちなみに日田市の財政力指数関連のデータは18年度版報告では 【財政力指数】 ・平成15年度の日田市単独の財政力指数は0.52であり、市町村合併による影響で平成16年度は0.39と低下したものの、合併後は連続して伸びている状況である。 【経常収支比率】 94.7%と再び上昇している。 【人口1人当たりの地方債現在高】 ・市町村合併の影響により、平成16年度より上昇傾向にあり、類似団体平均の水準よりも上回っている。 【実質公債費比率】 ・平成17年度より0.4%上回ったものの、昨年度と同様に類似団体の平均値を下回っている。 【人口1人当たり人件費・物件費等決算額】 ・人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額自体は平成17年度よりも低くなっているものの、類似団体平均と比較して適正度は低い状況となっている。 【ラスパイレス指数】 ・平成18年4月に給与構造の見直しを行うとともに、2年間の政策的減額措置(給料の5%)を実施した。これにより平成19年ラスパイレス指数は全国市平均を下回っている。 【人口1,000人当たり職員数】 ・類似団体比較では平均を上回る状況 と総じて要注意水準にある。 と総じて全国平均より低い方に位置する。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:環境問題とレジ袋 NO.19 ◆・ 2009/02/05(Thu) 23:51 地球の温暖化に伴いフロンガスやCO2の温室効果ガスの規制が叫ばれて、その一番の被害者?になっているのがレジ袋でもある。 地球温暖化も科学的に根拠があっての話ではない。というのは、温暖化から寒冷化の繰り返しは地球の自然現象の一つで、どうも地球の地軸が傾いている事から地球の自転の変化が原因の一つらしい。実際地球は火山活動や惑星の衝突等でもこうした地球の温度の変化の時代を経験している。 又、近年は経済活動の発達でエネルギーの利用が格段に増加した事も地球の温暖化の一つの要因となっているのは事実かも知れない。 只、CO2削減にレジ袋を使わない事が寄与すると言う主張はいささかどころか大いに疑問がある。 環境問題としてレジ袋を考えた場合、石油製品の比較的不要な部分で利用して製造していた部分であり、いわば資源の有効活用として寄与している訳だが、これがエコマイバッグに換わる事でCO2対策になると言うのはいささか本質を見ていない気がする。 かって間伐材で割り箸を作り、使っていた事を資源の無駄遣いとして、切り捨てた運動と似ている。 レジ袋の禁止運動はゴミの有料化と深い関わりのある自治体の政策に利用されている感じが強いのだ。 自治体の有料のゴミ袋の為に同量の資源とコストがかかる事を考えるとレジ袋だけの時に比べ2倍の資源と経費とエネルギーを使っている事になる。レジ袋のリユースだけならゴミ袋分の石油減量とコストが不要なのだ。 このレジ袋排斥運動で利益を得るのは、 店.レジ袋購入費用削減(年間600億程度) 自治体.有料ゴミ袋の売り上げ(1200億程度) 産業界.エコバッグの販売・石油消費(エコバックの資源は高価な石油材料) 損をするのは 国民..有料ゴミ袋・エコバッグ購入(年間5000円程度負担増) 地球資源....石油が2倍必要 地球環境 と言う皮肉な事実にもっと目を向けるべきだろう。 世界の不況は皮肉な事に地球環境悪化ををいくらか押し留める効果があるのかも知れない。 |