★ 今週のコラム ★◆ 題名:限界資本主義 NO.8 ◆・ 2008/07/31(Thu) 00:16 限界集落と言う言葉を耳にする。現実問題として切実さが漂うからどちらかと言うと嫌いな言葉ではあるが受け止めざるを得ない。 定義的には、65歳以上の高齢者集落人口が50%を超し、共同体としての機能不全に陥った集落だそうで、日本全国に8千弱あるそうだ。 世界各地で起こっている現象で若い労働者が仕事や学業の為都会へと流れてあつまり、残った家族が家や土地を守っている内に年老いてしまう訳だ。 残ったコミュニティーにも集落としての最低限の土地や田畑や水などの管理の為の共同賦役があるのだが、住人の高齢化でそうした賦役が出来なくなると言う一種の悲哀がある。 その結果は山や田畑は放置され、荒れてやせ細る事になる。食料自給率の観点からも何らかの施策が必要なのだが、現実にはなすすべが無いと言うのが実状でもある。 確かに都会は生活環境的には生活し易く、何でも揃うし非常に便利ではあるのだが、都会の生活を支えているのは案外そうした、限界集落を含む、山間部や農村部であり、換言すれば都会は山間部や農村部犠牲の上に成り立つ砂上の楼閣であると言う自覚がなさすぎる気がする。 自給率39%の日本にとって、輸入している食糧がある日突然輸出国が輸出禁止策に打ってでた時日本は瞬時に困窮する。当然国内の食料自給を目指すの事になるのだろうが、肝心の山や農地は限界集落が多くて荒れている状態で田畑の役割を担えない環境になっているという事も現実味を帯びてくるから厄介である。 これだけ官公庁のモラルやモラールの無さ、政治無策や不祥事の多発を考える時、本当にわが国は国民を救う国家なのか、長期展望を持った政策もなく、場当たり的で、責任をとる者も居ない状況では悲観的にならざるを得ない。 ガソリン、原材料の高騰は限界製造業者の増加、つまりは製造業の倒産や破綻状況を新たに増やしているのも、片方に現象化している。 世界的に人が自分自身の事だけしか考えない、しかも如何に儲けるか、儲けさえすればそれで良いと言う風潮のエゴイストの社会が到来している様で、皮肉的に見れば、世界が自由な資本主義経済になった事によって、資本主義のカタストロフィーが起こり始めているのかも知れない。と感じるのである。 noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:異常天候早期警戒情報 NO.7 ◆・ 2008/07/22(Tue) 23:56 毎日暑い日が続く。体温に近い35度〜37度が連日だから風呂の中に一日浸かって入るようなものである。 天気予報によると今週末はさらに一段と暑くなると言う異常天候早期警戒情報なる聞き慣れない警報が出ている。 これによると7月27日〜8月5日の一週間ばかりの間にかなり高い温度が観測される確率的には30%以上ということである。 具体的には37度〜40度にもなる地域があるらしいそうだ。気象庁には悪いけど、余り有り難く無い予報は、はずれて貰いたいものだと切に思う。 こうした高温の背景は海水温度が例年より平均温度が0.4度程高い事が起因する。体感的に0.4度と言うと非常に僅かではあるが、エネルギー換算すると、0.4×海水量と言う事になるから莫大なエネルギーを地球上に及ぼしている事になる。 実際、平均気温で言うと日本は緯度的には3度南下した事に相当し、距離にして330km南下したと言うことになる。 このことは生態系の激変を予感させるものであり、是までとは全く異なった生態系が確立され、衛生面の環境や、海、陸上の生物の変化、植生や魚の変化を考えると生活や食生活の変換を余儀無くされる事を意味する。 実際、現在南方で流行しているコレラ、マラリヤ、エボラ出血熱、等の伝染病や感染症が日本で猛威をふるうようになるのではないかと予想されている。 日本は衛生面で余りに管理されている面が強いから、こうした病気に対して、人々に抵抗力がない分感染が広がる懸念が高いとみられる。 又、日本の近海の海中の様相も様変わりしていて、海草や魚群の種類が相当変わって来て いると言う調査結果が報告されたり、珊瑚の白化現象なども報告されている。 これらが地球温暖化に伴う現象か、地球サイクルの一環かはさて置き、地球が暑くなってきていると言う現象上の事実は如何ともし難い事実として受け止め、こうした熱帯地域で生活し、生存する為の方策を早急に考えるべきだろう。 それも待ったなしの様な気がするのだが.... noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:教員採用試験汚職 NO.6 ◆・ 2008/07/13(Sun) 16:44 連日の様に大分県の教員採用試験に関わる汚職のニュースが全国版のTVや新聞で報道されている。 この問題が公になったいきさつは、兼ねてから定期的に金券ショップを巡回していた警察官が大量の金券を売りに来た人物を調べたところ公務員であった事に対して、公務員が手にする金額の金券としては多すぎると疑問を抱き内偵調査の結果これが教員採用試験に絡むものだった事が判明したと言う事であった。 実は、こうした大分県の教育委員会に対しての教員採用疑惑や入試に絡む疑惑は噂としては良く耳にする類のもので、公になった時、ああやっぱり本当だったのかとか、やっと公になったのかとの感想であった。 4.5年前教員採用試験を身内が受けた時、同窓会の席でその旨を話したら、かっての恩師に一番先に聞かれた事は、お前の親族や身近に○○大学の出身者はいるのか、と云う事であった。居ないと答えると、採用の実態の話をされ、お前が本気で考えるなら口利きしても良いと言われたのだが、お願いしなかったので、それ以上の事は無くめでたく不採用になった訳だが、あの時お願いしてたら、どういう経緯がまっていたのだろうと思うと、お願いしなくて良かったと思うのである。 今となっては想像の域を出ないのだが、お願いしてたら、必要経費は幾らだったのだろうかとか、経費を要求されて断ったらお互いに気まずい事になったのだろうとか、経費を支払って採用されていても、今回の事件発覚で公になったら、それこそ、身も蓋もなく恥さらしに為っていただろうと考える時、改めて判断の正しさを感じるのである。 それにしても今回の事件は、生徒や父兄のみならず、まともに実力で採用された教員にとっても大迷惑な話である。 子供達にとってはレベルの低い(これは主観的ではあるが)教育の提供を受けさせられた可能性が高い事、半数近い教員がチョンボで採用されたとなると実力で採用されても不正採用者の様な疑惑を抱かれる事など様々なハンディを負わされる事になる。 それでなくても、大分県の教育レベルは全国的に低い方に数えられているし、その理由がこうした教員採用の不正も一因であろう。 この際、全ての不正を洗い出して、教育現場の大改革も合わせてやって貰い、教育の質の改善を含めて今後の教育に生かして貰いたいものだと切に願うものである。何よりも子供達と大分県の未来の為に!! noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:バランス NO.5 ◆・ 2008/07/06(Sun) 10:30 何でもそうであるのだが、システムが安定的に長く持続するには、システムを構成する全ての要因のバランス(調和)が必要になる。 システムに最良のバランスは必ずしも全てが平等に均一というわけでは無く、要因によっては全体の比率が多い物もあるし、逆に少なくて済むものもある。 全体の割合が多少に関わらず巧く機能するシステムがあるからといって、それが何時までも同じ状態で永続するものでは無い。 常に、状態は変化を求めて、もしくは最良の状態を目指して、要因の全体に対する割合の増減や新たな要因の取り込みや逆に既存の要因の棄捨を行う事でシステムは変貌したり、発展したりして成長を遂げる。 だが、実は誰もどの要因が必要で、どの要因は要らないのかと云うシステムの最良解を知っている訳では無いし、又、誰もがその最良解を求めている訳でもない。 つまり、場合によっては不都合なシステムを意図的に構築したり、永続させようとする場合が多々ある。 特に社会システムにおける経済が関わるシステムにおいては、利益を得る側と、損を被る側の激しい権力闘争や力関係の影響でこうした不合理なシステムが意外と多い事に気付くであろう。 当然、その弊害が目に付く様になり出すと、このシステムを改善しようと云う試みが動き出すのだが、大きな抵抗として、そのシステムで利益を享受していた側の強い抵抗がこうしたシカテム改善の動きに水を差して中々改善できないのが人間社会のシステムの特徴でもある。 今、地方も、国も、世界も社会システム上の弊害が噴出して、このままでは、地方や国や世界の人類が存亡の危機を迎えるかも知れないと言う重大な社会システムの欠陥に気付き、これらを改善しようと云う動きが噴出している。 だが、一方に於いて、利害を享受している、人や企業や国家の抵抗によりシステム改善も遅々として進まないという大きな壁として横たわっているという現状がある。 しかも、その今、将にここにある危機は近未来の人類の滅亡や経済破綻にも繋がるかも知れないと言う重大なシステム欠陥だと言うのに人々の想像力は欲望に覆われて見えていないのかも知れない。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:物価上昇 NO.4◆・ 2008/06/29(Sun) 23:15 このところの物価上昇には、目に余るものがある。多くがガソリンの高騰に起因するものであるのは間違いないのだが、もっと原因を遡るとサププライムローン問題、さらには日本の金利安が根本の原因である事に行き着く。 つまり、日本のバブル崩壊後の金融不安を回避する為にとった日本銀行の金利ゼロ政策が回りまわって、今日、日本に不況下のインフレを引き起こしていると言えなくも無いのである。 日本の金利ゼロ政策でだぶついたお金を海外の投資家が借り、外国の金利の高い所で運用して利鞘を稼いでいた。 市場にだぶ付いた資金が株式市場に流れて活況を呈していた事から、それではとアメリカの投資信託が不良債権に陥り安い(リスクの高い35%以上)サブプライムローンを優良債権と混ぜて金融商品を作り世界中にばら撒いて販売したのだ。 景気の良い内や2.3年は余り問題は発覚しなかったり、ローンの切り替えで凌げていたサブプライムローンが焦げ付き始めて不良債権化してしまった。 一説には200兆に近いとか言われているが処理が終わったのはまだ30兆程度らしい。その実体は正確には誰もわからないそうである。 そんな状況に投資家の投資先が株式や金融商品からガソリン、穀物などの先物投資へと変更して、ガソリン・穀物・希少貴金属などの価格高騰へ繋がっている。特にガソリン価格の高騰は全ての商品の価格に影響を及ぼし原材料関連の値上げから製品の値上げへと転嫁されつつある。 このままでは世界の経済は逼迫して、暴動や戦争・飢饉という社会の混乱が多発する恐れが避けられない時代が到来する事になる。 洞爺湖サミットはこうした事態の回避に向けた建設的な政策を打ち出せるのかが問われる事になろう。 ある意味で人間の英知と欲望の戦いだと言えるだろう。さて、勝つのは英知か、欲望か? |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:通り魔的犯罪 NO.3◆・ 2008/06/22(Sun) 18:33 突然、見知らぬ人間にというより通りすがりの人からすれ違いざまに切りつけられるといった通り魔的事件が多発しているのだが、どうも防ぎようが無いだけに困惑せざるを得ない。 行動する時は常時、身の危険を考えて防御できる体制を整えてる事なんて、一般の人に要求する事は困難に等しいし、多分武術に心得のある人だって四六時中隙の無い状態を保つ事はできないだろう。 何が人をこうした狂気に陥らせるのか? 他人や環境、境遇の性にするのは簡単だけど、実際に狂気沙汰を起こす事の責任は紛れも無く起こした本人に帰着するものだし、その瞬間に精神的錯乱があったと言うことで責任逃れができるものでは無いだろう。 明らかに狂気の瞬間までの準備や行動に対しては幾ばくかの計画性が無ければ一連の行動は成立しないからである。 例えば、凶器を買ったり、現場へ行ったり、目的の対象を選んだり、逃げるといった行動を起こすにはそれなりの自己の行動にコンロールが働いていなければとても実行できないからである。 ところが、裁判になると弁護団の主張は必ずと言って良い程、その瞬間に錯乱状態で精神的自己喪失状態と言う理由を展開して弁護に当る場合が多いし、精神鑑定の結果をもって責任能力が無かったというのは理解に苦しむ。 本当に精神的自己喪失状態にあるならそうした狂気沙汰は出来ないと考えるべきだろう。 社会環境や自己の境遇に問題があったとしてもそうした行為への弁解や言い訳になろう筈も無い事を肝に銘ずべきであろう。 こうした狂気の沙汰の行為に対してネット上での書き込みで、同情したり、賛意したり、類似の行為を予言したりするのも又愚かしい行為だと思うのである。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:自然災害 NO.2◆・ 2008/06/15(Sun) 14:09 このところ自然災害が多発している感じがする。 中国や日本の地震、竜巻、やハリケーン、サイクロン、台風、干ばつ、あるいは豪雨による水害と、世界各地に目を転ずれば常に何らかの自然災害が地球上で起きている事になる。 地球上で繁栄を満喫している感じの人類も案外自然災害と言う巨大なエネルギーの襲来に対しては微力であり余りにも弱弱しい存在である事を痛感させられる。 一つには人類の生活し易い環境が、自然災害の被害を受けやすい環境とマッチした場所であるからだろう。 逆に考えれば、人が開発して暮らし易い環境を整えれば整える程自然の驚異に晒された時、より大きな痛手を被る結果になると言った方が的を射てるのかも知れない。 つまり、人間の文明の利便性や快適さが自然とかけ離れた領域に隔離された形で作られている事の証左でもあると言えよう。 地球温暖化の原因が、人類の営みに起因するものであり、自然災害がその影響に大きく依存しているのであれば、人類はその対蹠的問題を表面的繕いで誤魔化す事では無く、もっと根本的な問題、つまりは人口爆発の問題を解決しなくては、根本的解決になりえない事を速く気づき対応すべきではないかと思うのである。 だが、結論的に言えば、国家のエゴ、個人のエゴの前には解決は不可能に近い問題であると思えるし、地球上における人類の生活環境は益々悪化の方向へと突進すると言う予感が働く。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:コラム復活 No.1 ◆ ・ 2008/06/09(Mon) 19:45 コラムを休止して久しい。休止した理由は サーバーの引越しに伴い、掲示板が廃止と 決まったからやる気が失せたのが原因ではある。 だがこのままでは、ホーページに活気が無くなり、又、数名の方からコラム復活を要望されたのが復活の理由なのだが、復活するにも書き込むフォームを一々書いてHTML形式でアップするもの芸が無さ過ぎると思い、何処からでもいつでも書ける掲示板タイプのコラムにしようと考えた。 考えたのは良いのだが、それには、スクリプトを書かねば為らない。しかも、誰もが書けないように認証システムをつける必要がある事に気づいた。 結構厄介な作業となる事を覚悟しつつ早速作業に取り掛かる。お陰で毎晩遅くまでの作業を余儀無くされ家内には文句を言われ散々な目にあうハメになった。 なにしろスクリプトのPHPが自分のパソコンで動く環境にないからオンラインでデバッグするしか手が無いし、仕事が終わってからだから中々時間が取れないなどして4日も費やしてしまった。 ともあれ、何とか形になったので早速お披露目として、初コラムを書いてみた。 まだ、修正機能がついてない為、間違えたらダウンして修正してアップの形になるが、それも愛嬌としよう。 1週間に一回のペースが保てるかどうかは定かでは無いが今後とも宜しくお願いします。 |