**日田の文化財,遺跡シリーズNO.16 **
*「岳林寺」岳林寺と宝物
*「木造明極楚俊坐像(もくぞうみんきそしゅんざぞう)」
*「絹本着色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくぶつねはんず)」
:北友田(ともだ)1丁目 岳林寺(がくりんじ)
:昭和56年3月30日 県有形文化財指定
*「岳林寺」
松陽山岳林禅寺は,光岡(てるおか)駅の東,吹上(ふきあげ)原を背にして建てられ
ている.
「豊西記」「造領記」「日田郡誌」などの記録によると,日田郡司大蔵永貞が元の渡来僧
明極禅師に帰依し,禅師を開基として康永元年(1342)に岳林寺を創建したとされる
後,大蔵氏の衰亡と戦国の争乱の中で一時荒廃したと思われるが,寛文12年(167
2)頃の住職玉翁和亀三年(1572)の修復墨書銘があり,室町時代の作と思われる.
岳林寺境内には私立郷土史料館が設置され,この二作も他の什物とともに収められてい
る.
*「木造明極楚俊坐像(もくぞうみんきそしゅんざぞう)」
総高 100.6CM ,桧材寄木造,漆塗,玉眼,挿首
開山明極禅師の頂相(ちんぞう)である.禅師は日本からの招きで暦応4年(1329)
68歳で来朝.日田を経て東上し,建長寺,建仁寺,南禅寺等を歴住して,建武3年
(1336)75歳で遷化した.仏日焔慧禅師の号を贈られている.
この像はほぼ等身大で,ゆったりと椅子に坐し,気魄と暖かさのこもった容貌を見せてい
る.禅師の没後間もない,南北朝期の作とおもわれる.
*「絹本着色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくぶつねはんず)」
軸装 150.0 X 152.7 CM
絹四幅をついだ大幅の図で,中央宝台に横たわる釈尊,周囲には嘆き悲しむ弟子などの人
物,諸天,鳥獣を配し,右上から摩耶夫人が飛来する.構図としては通常の涅槃図である
が,描法は宗元風に和様を加えている. 軸木に元亀三年(1572)の修復墨書銘があ
り,室町時代の作と思われる.
岳林寺境内には私立郷土史料館が設置され,この二作も他の什物とともに収められてい
る.
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