「大般若波羅蜜多経」

**日田の文化財,遺跡シリーズNO.41 ** 

*「大般若波羅蜜多経」:田島町大原 神宮寺蔵

           :昭和46年6月12日 市有形文化財指定

筆写本 巻数600巻

 古書によれば,神宮寺は大原八幡宮に奉祀して来ている.神官の祝詞と神宮寺の僧の読 経は,ともに国家安穏.五穀豊穣等を祈願してきた.

豊後の守護大友能直(12世紀末)も,神宮寺に大般若経を奉納したと伝えられている. しかしその後の戦乱時代を経て,江戸初期には破損していたのであろうか,隈町照蓮寺新 田玄周は両豊,肥前,筑前の僧八人の協力で写経を完成して,これを神宮寺に奉納した. 元禄(1688−1703)の頃のことである.

以来この奉納の大般若経は,飢饉の際にも,疫病の流行にも読誦されて,郡民の幸福を祈 念してきた.

明治以後神宮寺は衰微したが,この経典は300年経た今もよく保存されている.

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