** 郷土の文化財−8 法恩寺古墳群 **
郷土の文化財−8 法恩寺古墳群
JR日田駅の豊後三芳駅の間(刃連町)にあり、JR線路上の北側に面した山丘上に
七基の古墳が並んでいる。西から東へ、1号・・・・7号と数えて1、2、6、7号は
未掘。
3号古墳は横穴式石室で、ガラス製小玉、馬具、須恵器(すえき)などが発見されて
いる。この古墳の価値は赤色塗料を使って壁画を描いていることにある。同心円文、
騎馬人物、飛鳥や馬らしきものが奥壁、西壁を中心に描かれている。
4号古墳は昭和32年8月から9月にかけて発掘調査が行われた。日田盆地における
古墳の学術的発掘はこれが初めてであつた。鏡や刀剣、玉類の数多くの貴重な出土品が
あった。このほか、3体の人骨が確認され小児1、成人2と判断されている。
5号古墳は天井石がとりさられてかなり破壊されているが、石室から須恵器が発見
されている。
以上、3古墳の年代は6世紀中ごろから後半の時期のものである。その遺物はいま、
博物館に収蔵されている。法恩寺古墳群は昭和34年5月13日、国の史跡として指定
された。
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