「中村 文書(なかむらもんじょ)」

**日田の文化財,遺跡シリーズNO.14 ** 

* 「中村 文書(なかむらもんじょ)」:豆田町 広瀬貞雄氏蔵

                   :昭和四一年三月十三日 県有形文化財指定

 この文書は,豊後関係の史料ではなく,筑後国怡土(いと)庄地頭中村氏の文書である 怡土庄(いとのしょう)は当時法金剛院領で,鎌倉時代以後の資料にみえる荘園であるが ,地理的に筑前の海岸に近い関係から,蒙古来襲の前後に関した資料が多いのと,中村氏 はもともと筑前松浦党の一族であったことから,中世を通じて海賊衆としての活動のあと も伺える.

南北朝時代には北朝に属し,各地に歴戦して居り,政治史のみならず,中世社会,経済史 料として重要なものを多く含んでいる.

時代的には平安末期の康和五年(1103)から応永(1398)までの文書四六通を 一巻にしてある.

内訳は,平安時代二通,鎌倉時代二六通,南北朝時代一二通,室町時代六通で,大分県史 料第十三巻に収められている.

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