** 郷土の文化財−4 御田植祭 **
大自然のぬくもりの中で植物の若葉が芽をふき、あちこちで春祭りの行事が始まる
ころ、日田でも穀物が無事に育つことを神に祈る御田植祭りが大原神社で行われてい
る。この行事の作法は各地方で少しずつ異なっているが、日田の場合は次のような順
序でとり行われている。
まず、拝殿前の広場(以前は御池の近くの広場)に九尺と四尺の長方形の仮斉田を
三つつくり、周囲を縄で囲む。次に修祓・献饌・班幣・祝詞・田廻・鍬・鋤・馬鍬・
田植・田祭の行事を経て、玉串奉奠がありひと通りの行事が終わる。
班幣行事では、太陽の光と熱を表した五色の幣を奉納。鋤行事では、氏子の紛した
牛がユーモラスに暴れながら御神田をすき、このあとみやびやかな雅楽にあわせて、
稚児の手で苗に見立てたセキショウが植えられる。
鎌倉時代から続いているというこの行事も、江戸時代からは記録にも残り今日まで
毎年行われている。農業がほとんど機械化された現在、貴重な行事といえよう。この
祭りは、以前は旧暦の3月15日であったが、戦後は太陽暦の4月15日に行われて
いる。
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