福岡県太宰府市 祭 神幸式 9月

4/03/11 13:16:27 HITA     福岡県太宰府市 祭 神幸式 9月

神幸式(福岡県太宰府市、9月)

〔案内文〕        太宰府天満宮の神幸式は、菅原道真公の命日にちなんで行われ、
御神霊をなぐさめ奉ると共に、五穀豊穰を神明に感謝する祭である。

この祭は、康和3年(1101年)大宰権師大江匡戻が夢のおつげによって始めら
れたと伝えられ、今も、古色豊かにその伝統が守られている

毎年9月21日から25日まで5日間にわたり行われるが、その準備は、注連縄を
新調する時からすでに始まるわけで、9月1日は“注連立ての儀”、11日は“御道
具出し”、20日は神輿をになう氏子が早朝より天拝山の麓の紫藤の滝で汐干取を行
い身を清める。いよいよ22日夕刻、天満宮本殿において宮司以下神宮により、御神
霊を神輿にお遷しし、本殿での祭典のあと福岡県無形文化財に指定されている神幸式
が始まる。

馬に騎った神宮、「ドン、カン」と独特の調子で打ち鳴らされる五行の鐘、大鼓、
ササラを持った竹の曲の稚児、駒形、榊童、御綸旨、辛櫃、獅子頭、きらびやかな御
神輿には、金さしばや赤いおひれ傘がさしかけられ、伶人の奏する雅楽にのって古代
装束の雅びやかな行列が“高張提燈”と″手丸提燈″とを手に御神霊のお供をする。

この“お下りの儀式″にさいしては、天拝山頂で迎火がたかれ、初秋の夜の冷たい
空気のなか、夢幻の世界へ誘いながら、御神輿は配所の榎社へ向かう。その夜は榎社
に神輿をとめ、翌朝“献饒の儀”のあと、“お上りの儀式”がとり行われる。五条か
らは、花車や牛車、お稚児さんも加わって平安の雅びそのままに、大勢の見物人のな
か華やかに天満宮に還御する。天満宮に着くと、六座の人が竹の曲を奉納し、この神
幸式を終了する。

〔一口メモ〕      平安の京の華麗で荘重な神幸の様式を以て、太宰府天満宮本殿か
ら菅原道真公謫居の榎社まで、衣冠、直垂等の装束で御神輿に供奉する行列をし、尊
き御神徳を仰ぎ、御神霊を慰め奉るとともに、五穀豊穰を神明に感謝する太宰府天満
宮の秋祭り。

〔期間〕        9月21日〜9月25日
〔見所の日時〕  秋分の日とその前日
(お下りの儀 午後8時〜午後10時30分)
(お上りの儀 午後3時〜午後5時30分)
〔場所〕        太宰府天満宮本殿から榎社
〔交通〕        太宰府天満宮;西鉄太宰府駅下車、徒歩5分
榎社      ;西鉄二日市駅下車、徒歩10分
〔文化的価値〕  昭和51年福岡県無形民俗文化財指定
〔観客動員数〕  約2万5千人
〔問い合せ先〕  太宰府天満宮  (電話  092―922―8225)

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