福岡県北野町 祭 おくんち 10月

94/03/11 15:59:49 HITA     福岡県北野町 祭 おくんち 10月

北野天満宮おくんち(福岡県北野町、10月)

〔案内文〕        北野天満宮おくんち(御神幸祭)は、古い伝統と稀にみる豪華さ
を誇り、宮境内、参道で毎年秋の10月19日に近い日曜日に行われている。この御
神幸祭は、昭和38年に県の無形文化財に指定されている。

北野天満宮は、文神菅原道真公を祀る由緒あるお宮であり、その創建は、平安時代
の天喜2年(1054年)後冷泉天皇の御感夢により、関白藤原道隆の孫貞仙僧正に
勅して、京都の北野天満宮の代宮所として建立されたもの。以来、学業成就及び筋切
の祈願所として近郊からの参詣が絶えず、境内には県指定天然記念物である樹令90
0年余の大樟、県指定文化財である安土・桃山時代の肥前鳥居が古色蒼然と趣を添え
、北野天神縁起、銅製鰐口等がある。

この祭の由来は、藤原時平の讒言により右大臣道真公は太宰の権師に左遷され、そ
の追手を逃れ筑後川を下り北野上陸の際襲われ、この辺りに住む河童の将三千坊はこ
れを助けようと戦い、片手を切り落されたため、この地に河童風流を奉納し慰めたも
の。また大名行列は、藩政時代に久留米藩主有馬公の参詣行列を、明治維新後氏子が
受け継いだもの。

この風流は午前11時より始まり、風流士が赤いシャグマを被って舞い、その鐘、
太鼓、笛の相和が御神幸最初の呼びもの。この後、祭りは大名・行司行列と続き、神
輿が2キロ離れた下宮に下り、午後3時ごろ本宮へ上る行事で、その神輿にお伴する
行列が見もので、やっこ隊、白馬の殿様、旗持ち等総勢200人の行列が祭りの雰囲
気を盛り上げる。

当日は、境内、参道に店が立ち並び、大勢の人々が神社を参詣し、風流を先導とす
る御神幸を拝み、神輿の下を潜らせると子供が丈夫に育つという謂れがあり、幼児連
れの家族等で地元は勿論近郊より、毎年3万人の人出で賑っている。

〔一口メモ〕      北野天満宮おくんちは、文神菅原道真公を祀った秋の大祭で、そ
の境内参道において、風流の奉納、藩制時代の名残りである大名行列、神輿による古
い伝統が受け継がれた由緒ある御神幸祭である。その神輿下を潜ると筋切りの厄除け
となる謂れがあり、多くの参詣者で賑う。

〔期間〕        毎年、10月19日に近い日曜日
〔見所の日時〕  風流、神輿行列は午前11時ごろより午後4時ごろまで
〔場所〕        北野町大字中北野天満宮境内、参道
〔交通〕        西鉄甘木線北野駅下車、徒歩4分
〔文化的価値〕  昭和38年、県の無形文化財に指定
〔観客動員数〕  約3万人
〔問い合せ先〕  北野町役場企画室(電話  0942―78―3551)


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