掛け軸 書 広瀬旭荘 1

豊後の国 日田生まれ。淡窓の弟。子に林外が居る。 亀井塾で学ぶ。師の昭陽から『生字引』と云われるほど 記憶力が良かった。 兄淡窓から咸宜園を継ぐが郡代の横槍で断念。 のち遊学勤王志士とも交う。詩文に優れその指導には 型ぐるしい枠に嵌めず 個性を尊重した。 淡窓は平明な詩を作ったのに対し、旭荘は感情の起伏の激しい詩が 多い。清の詩人兪曲園は『東国詩人の冠』と評している。