母の入院
先日、母が緊急入院しました。
病名は「虚血性腸炎」高齢者に多い病気だとか・・・

母の病気、入院でいろいろ考えてしまいました。
先ず、思ったのは「女のたくましさ」です。
病気の母より父のほうがまいってます。
母はただいまの所、絶食しないといけないので点滴だけの状態ですが、
その様子を父は不憫に思うのか、母のことを話す時、顔をくしゃくしゃにして
泪をこらえてます。
不思議ですよねーー!
元気でいる時は「文句があるなら出て行け」って感じの夫婦なんですよ!
母の方は、点滴だけで意気消沈してるかと思えばさにあらず。
電話用に10円たくさん持って行ったのですが足りないと言うもんで
私の携帯電話を持っていってやりました。
最初は慣れないせいか、戸惑っていましたがいまや「Iモード」のコマーシャルに
でてくる田中麗奈も真っ青と言うぐらい、電話かけまくりです。
電話帳まで持参して退屈しのぎに電話魔になっています。

この差ってなに!男と女の差でしょうか、それとも個人差!
よく解かりませんが、たぶん女のほうが新しい環境に順応しやすいんではないかと
思います。
だから夫婦片方が死んで一人になった時、女性の方がたくましく生きてくでしょう!
そうなんだ!って変に納得してしまいました。

次に思ったのは、我が家のように同居していればいいのですが
老夫婦だけの世帯の場合、妻が入院してしまったら夫はいったいどうするんでしょう。
特に、家の父のように面倒一切を妻がやっているような場合はどうするの!

自分自身が病気で動けなくなるとか、痴呆になるとかなんてことはこれっぽっちも
頭の中にはありませんでしたから、何時も介護する側に立った見方で自分の
人生犠牲にしたくないなんて思ってました。
でも、逆もありうる!
介護される側になったら、その時はどうしょうか!

老親は2人とも、寝付いたりしないで、コロリと死にたいものだっていつも言います。
結局、私や家族に面倒掛けたくないんでしょう。
どんなに、良くできた人でも、何時まで続くかわからない介護を引き受けてしまったら、
天使のような心で、(少なくとも、自分の人生犠牲にして)接してられるだろうかって
思います。
自分が、イザ寝たきりとかになった時、家族に迷惑がられて、やっかいがられて、
鬱陶しがられて、早くしねばいいなんて思われて介護されるのはいやです。

老後の事、特に介護が必要になったときのことを考えていた時
TVのニュース番組で福祉マンションのことを知りました。
さっそくH・Pで見てみました。
「新しいきずなを求めて仲間と暮らす〜多世代型介護住宅の試み〜」
だって・・・・・・・・・
「住みたい地域に共生の住まい方ができる場をつくる」
活動だそうです。

http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~fukushi/yokohama/index.htm

「叶カ活科学運営」がハウス全体の運営を担い、生活クラブ生協グループの
ワーカーズ・コレクティブや、ワークグループが食事と家事介護と清掃を担当し
住まい手の生活を支援していくのだそうです。

「住まい手の生活を支援する」仕事なら、私にも出来そう、やってみたいって思いました。
私にも、感謝され、喜んでもらえる仕事ができる、今までやってきたことが生かせそうだ!
そして老後は、こういう所で暮らしたいって思いました。
「家族の絆だけでは、介護をしながらなお自分らしく生きることはむずかしいが、
絆の枠を広げて仲間と暮らしはじめることで解決できる」と書いてありました。
そうかもしれない、いや絶対そうなんだ!そう思えました。
老後を家族の血縁にたよらずに生きていけるのなら、それはそれで
潔いと思いました。
従来のように、子どもが親を看取るのがあたりまえという時代はやがて終わるだろうと
思います。
個々の価値観で自分の老後の生活の場や形を選べる時代が来ると信じます。

介護をする側も、される側も孤独にならずに仲間と助け合っていけたら・・・・
だって、人間いつかは動けなくなり、死んでいかねばならないんですから、
逃げ出すわけにはいかないんですから・・・・

こういった、福祉マンションのような試みを知りとても心強い気がしました。
このような福祉マンションがわたしの地元にもあればいいなー−
いや、ないなら作りたいなー−友だちにも話してみよう、輪を広げていったら
作れるかもしれない
この活動に私も参加しようか、そう真剣に考えています。


SUBUさんのメールから
“女性は存在、男性は現象”
女性は絶対的な存在で他者との関係を気にする必要はないのだそうです。
男性は現象にしかすぎず他者との関係を明らかすることによって相対的な
存在となる。・・・・
「文句があるなら出て行け」
父上はお母様との位置関係を確かめておられるのです。
そうすることによって自分の存在を確かめておられる。
絶対的な存在(お母様)が危うくなることは自分の存在も危うくなること
なので慌てるのです。・・・・・
SUBUさん、メールでの激励ありがとうございます。
そうなのカー、男は女がいなきゃ存在出来ないの。。。ふーーーん