検診
先日、私は検診に行ってきました。
市が事業所などで検診を受ける機会の無い40歳以上の市民を対象に
40,45,50・・と節目ごとの検診を奨励していまして、今回私は対象者!
前回は5年前、異常なしで「ホッ」としてそれから全くやってません。
市のほうが検査料を一部負担してくれるし、このチャンスに行かなきゃ。

予約の電話で大型の封筒に入って送られてきた、大腸がん検査用の採便スティック(?)
と問診表を眺めつつ検査の日を待っていました。
検診日が近づくと、まず便の採集です。
便のとり方の絵つきの説明書を読みながらふーーん、なるほど。
えーーっ!たった、こんだけでいいの・・・
(昔のマッチ箱派にはチョッと物足りない感じー)

サー当日です。朝の仕事をバタバタ片付け(飲めない、食べられないというのは、
結構辛いものがあります)いざ出発。
検査センターに入って受付を済ますと、検査衣と荷物を入れる籠とロッカーの
鍵をくれます。
更衣室で検査衣に着替えるとまな板の上の鯉の心境。
さー煮るなと焼くなとしておくれ!
カルテと紙コップを渡され、それをもって検査室をまわらないといけません。
紙コップは検尿用、まずそれから片付けて体重、身長を計り個別問診です。
食生活の事、飲酒、喫煙などの生活習慣、自分自身は勿論、身内の病歴まで・・・
事細かな内容、自分のプライドも何もかも剥ぎ取られて
赤裸々に自分をさらけ出されるみたいな気分。

それから血圧、心電図に眼底カメラ、血液検査用の採血(試験管3本分も)
次は胸と胃の透視です。ココまでは案外スムーズ。

レントゲン室前のロビーは順番を待ってる人がいっぱい・・・
みんな同じ検査衣着せられて、手持ち無沙汰の顔、顔、顔。
カルテを出して見回すと、同級生の姿が!(お互い、節目だね)
横に座って久しぶりの挨拶を交わしてTVをみながら待ってました。
胸のレントゲンは比較的早く終わったのですが、胃のほうが時間が
かかりそうということで、先に乳がんの方へ。

胸にゼリーを塗って超音波で調べるんだそうです。
暗い部屋のなか、モニターにうつってるおっぱいの断面らしきもの
を横目でみてました。
同じところを何度もやってると、いやだおかしいんじゃないだろうかと
チョコチョコ不安が頭をもたげます。
その後、骨量を測定してまたもとの待合ロビーへ。

そうこうしてるうちに胃の透視の順番がまわってきました。
肩に注射されて、レントゲン室に入っていくとすごいハイテンションの
レントゲン技師のおじさんがいました。
台の上にたつと、バリウムの入った紙コップを持たされ、
「サー少しずつ一気に飲んでーー」(えっ!一体どういうのみかたすればいいの!)
「上手ですねー、ハイうまく入りましたーー」
「ジャア、その次が・・・・ハイ、お待たせ発泡剤。これがねーまたおいしいんですよ」
「ゲップしないで我慢してくださいね、ハイ、あーーーん」
口の中に発泡剤を振り込まれ、渡された水で飲み込みます。
胃の中でむくむく膨れる感じがします。
「台が動きますよ」で、「右を向いて、ハイ、あー上手、上手」「今度はぐるーット回って」
などなど、誉められて子供みたいに調子に乗って、ぐるぐるやってるうちに終了。
上手だなんて誉めらたし、終わってホッも重なって、すっかり若やいだ(?)気分。
外に出て、口をすすぎながら鏡をみると口の周りに白いのつけて
ヤッパリくたびれた歳相応の顔の私・・・・

少し、疲れ気味でお昼休み。
お弁当は500円、味より健康第一の薄味弁当。
さっき飲んだバリウムで、朝から何も食べてないのに食欲はゼロ。
薄味が良いって言ってもねーーこれじゃあ、ご飯が減らないやー

午後からは、子宮ガンなど女性専科の検診。
検査の終わった人はもう帰っていませんから、待合ロビーはがらんとしてます。

午後1番は、診察と乳がんの触診。
入っていくと、わかーーい先生!
レントゲンの写真見ながら「ココが肺でココが心臓、大きさは良いようですねー」
だって、ところで、胸の写真にうっすらと見えてるのは
明らかにわたしのおっぱい!えっ!どうしてレントゲンに写るの!
まーそんな事はどうでもいいや。

いよいよ、乳がんの触診。両手を頭のところに組んで仰向けになって
寝てますと、その先生、チョン,チョン,チョンと指先で触るだけ
「どこか、しこりはありますか」だって、それをみてるんでしょう!
あっという間におしまい。えっ!っと言う感じです。
あんなもんで解るのかなー??私が身づくろいしてる横で
先生、一生懸命「手」を消毒中。
「私は、汚いのかっ!」とチョッと複雑です。

それから、子宮ガンの検診。待ってる間、友達と話してました。
話題は、最近不規則になった生理の話し。
友達は、子宮筋腫があるのかも知れないからみてもらうって言ってます。
私は、少し見得はって順調そうな顔してたけど・・・

友達が検診終わって、出てきました。どうだったって聞くと
ニコニコで「これから赤ちゃん産んでもいいぐらいきれいって言われた」って
「くそーー負けた!」と思ってしまいました。
で私の番、ドキドキで診察台へ。前回の時とは違って椅子式になってました。
「ふーーん」医療器具も進歩してるんだーと思ってのったけど、理屈は一緒。
なーんだ!かえってだまし討ちにあったようでいやだなー。
でもなるべく、余計な事は考えない、まな板の鯉でしょう!
カーテンの向こうから「ハイ、良いです」の声。「ホッ!」終わった!

子宮ガンの検査って大事だって解ってます。でもどうにかならないでしょうか、
検査器具は変わってきてても、やり方は全然進歩してません。
何度やっても、慣れるという事は無いし、この歳になってもいやです。

さーこれでぜーんぶ終わりました。
着替えを済まして検査センターを出る時には、もう「ルンルン」です。
検査をしたらなんか「免罪符」を受け取ったような気分になるのはなぜですかねー
検査結果が出るのは3週間後なんですよ、まだ結果もわかんないのにねー
健康のために検査を受けるなんて理屈はおかしい、日ごろの養生の方が大事だって
事はわかってるよ。でも、このほっとした感じは・・・なんなんでしょうね??


結果は?

おかげさまで、異常なしでした!
検診って、嫌だけど毎年いかなきゃねーなんて思ってます。
いまのところ・・・ですが。