話を聞かない男と地図の読めない女

「話を聞かない男と地図の読めない女」という本を読みました。
男と女は違う。両者に共通しているのは種(しゅ)が同じということだけ!
これがこの本の趣旨です。
いろいろな男女間のトラブル(どこも一緒なんだなーって妙なところに
感心しちゃいましたが・・)も、この違いを知っていれば何とかなるのだ・・・
とでも言いたいのかなー??
それはさておき、面白い本でした。
私としては、いろいろな男(特に夫)にまつわる疑問が
うん、なるほどそうだったのか--!とすべて(?)
氷解したような気がしましたが・・・
(それほど単純じゃないって?!)

ところで、この本を読んでいる間にもタリバーンに対するアメリカの攻撃は続き、
イスラムの国ではいたるところで反米デモが起きているそうです。
TVの映像を見ている限りではデモに参加してるのは男ばかりです。
女性の姿はどこにも見当たりません。

イスラム教は家父長制のもとで家長が一番えらくって
女性は男性の支配下におかれています。
昔の日本の大家族制度みたいな感じだそうです。

家族というのは,専業主婦として女性を家に閉じ込めることで(これは私の偏見かな?)
成り立ってきたのですが、女性の社会進出とともに今や崩壊寸前です。
欧米では離婚率50パーセント以上とか!

アメリカ=自由主義=女が強い(これはいかん)これがイスラム(原理主義者)
の男の本音かもなんて馬鹿なことを考えています。

私は、アメリカ(欧米)にあこがれて育ってきたような気がします。
子供の頃見たアメリカのホームドラマ、大きな冷蔵庫の中はジュースや
美味しそうなお肉が入っていて、子どものバースデイにはママがケーキを
焼いてくれ、やさしいパパはママにキスをする・・・・
子どもながらに家の両親とは全く違う、そう思ってました。
夫から妻が大事にされ、愛されているなんて、すばらしい!と思ってました。
(日本では妻は夫の召使・・・そんな感じに思えてたもん!)
こういう夫が理想でありあこがれだったような気がします。

80年代、結婚した私は朝から晩まで、ゴキブリみたいに家の中を這いずり回り
子育てと家事とに格闘していました。その頃から女性の自立が叫ばれるようになり、
独身で、仕事を持ち自立している女性はまぶしいくらいうらやましかった。
女だから、こうしなければいけないとかこうしてはいけないという因習やそれを
とやかく言う世間も嫌で嫌でたまりませんでした。アーア、自由が欲しい。
男と同等、いやそれ以上に働ける事!それは私のかなわない願望でしたが・・・
働く事で得られるであろう緊張感や達成感、またそれに伴う報酬・・
そういうものが欲しかった!
だからねー、いつも飛びたい、飛び出したいと思ってました。

デモね--最近変わってきたんです。(だって、歳もとったしねー)
それは、TVで蔵王の山の中で暮らしている夫婦の姿をみてからなんです。
何の番組かは忘れちゃったけど、夕方ご飯の支度をしながらチラッとみていたのです。
昼間は、夫はまきを割ったり力仕事をし、妻は野菜を作って自給自足の生活。
夜は、温泉に入り暖炉の火を眺めながら語らってる・・・・いいなーって思いました。
このご夫婦の「たりないくらいが幸せなんです」
その言葉に「なるほど」って思いました。

あくせく、都会で働くより、これだって思ったの(虫が良すぎるかな?)

原始時代は男も女も満足して暮らしていた(と思うのです)。
男と女の役割がハッキリしていて、お互いを尊重し合えるからです。
シンプルなほうがすっきりして良いのかもしれません。

「話を聞かない男と地図の読めない女」のなかで筆者は
「人類は何十万年もの間、男は狩をして食物を調達するのが仕事で、
女は洞窟の中でこどもを産み育てるのが仕事だったのだから、
それぞれがうまくいくように脳も進化していったのだ!」
「農耕や牧畜を覚え、狩をしなくても食物が手に入るようになったのは
長い人類の歴史で言えば最近の事、何十万年もかかって進化したものが急に
変われるはずが無い!」(だから男と女は違うのだ)
「性差を無視した昨今のフェミニズム(男女は平等、性差は差別であるというの)
はおかしい」といわんばかりです。

社会が複雑になるにつれ、生活が(物質的に)豊かになるに連れ、女性の社会進出に連れ
ギクシャクはだんだん増えてきたような気さえします。
(本ではお互いの特性を知らないのが原因だとしてますが)

'たりないくらいが幸せなんです'・・・Simple is Best!
これまではたりないものを満たす事に、夢中だったような気がしました。
これからは物じゃなくて「どうしたら居心地が良いか」だなーそうおもってます。

メルマガに寄せられたコメント

2001/10/19 00:21:46 marie143 さん 「男と女の役割がハッキリしていて、お互いを尊重し合えるからです。」= 同感!
2001/10/20 11:03:45 attomark さん 『クロワッサン』がブ−ムだった時 なんか違うなって感じたのはこれだったんだ。