２００２年、明けまして、おめでとうございます。
今年も、隔週を目標に暇な主婦の他愛ないおしゃべりを発信して参りますので
お付き合いくださいますように・・・よろしくお願いします。
今年最初のテーマは「武道の精神」です。
「なんじゃそれ、わたしゃ関係ない！」なんておっしゃらずに、まあ聞いてください！
実は、暮れにTVを見ていました。
お節の用意で忙しくチラッと見たに過ぎないのですが印象に残ったのがあります。

それは大リーグに行った新庄とイチローはどっちが日本人的かと言うのを議論している番組でした。
私は、即座にイチローだと思いました。彼こそ「Ｓａｍｕｒａｉ」日本人だ！
寡黙で日々精進し、謙虚、克己、鍛錬、忍耐ｅｔｃと武道精神を表すような形容詞が次々に浮かんできます！
彼は「求道者」だ！私の頭の中では、ベースボールじゃなくて「野球道」
黙々と精進していくべきであるという考え方があるからなのかもしれません。
アンケートの結果もイチローのほうを日本人的だと考える人が多かったし・・
ところが「新庄の方だ」と言う意見のコメンテーターがこういったのです。
「彼こそ、後先考えずに行動するところ（行き当たりばったり）が日本人的だ」って！
新庄剛志！彼の形容詞は「宇宙人」、やることなすことすべてスポーツ紙のネタ！
目立ちたがる、外見を気にする、大言壮語、明るさ、ノー天気な感じｅｔｃ
どれをとっても「求道者」じゃないよねー

つまり、このコメンテーターは新庄の方が「今」の日本人的だと言ってるのです。
なるほどなーと思いました。あまりにも対照的な２人。渡米する前から全く違ってましたよね。
イチローが心身ともに準備万端で旅立ったのに対し、
新庄は「日本に戻ることがあれば、また阪神でプレーします」と、だめもとのお気楽発言。
練習づけのイチローに対して本業よりも芸能活動やプライベートを優先の新庄。
どちらが良いという訳じゃなくどっちが今の日本人的かと聞かれれば新庄だよねー
ちなみに新庄の方が日本では人気は高いし。

そうだよなー、いまどきの日本人って、（何を隠そう私自身も）今が楽しければいいじゃない、
努力なんて真っ平で、自由、気ままに暮らして、まあまあならそれで良いや、なんて思ってる！
運がよければ「超ラッキー！」なんです。
だからね、日夜研鑚とか武道精神なんていえば、煙たがられるよ！
古臭いだの右よりじゃ・・・などと言われそう！
（一般的に武道精神なんていう言葉にアレルギーがあるんだよね、
旧日本軍だとか根性、試練、年功序列の上から下への封建制だとか・・・
暗いイメージなんだよね・・）
それにもかかわらず、アンケートの結果では
（イチロー）求道者のほうが日本人的と答えた人が多いって事は
「日本人はそうありたい、そうあって欲しい」と思っているのかなー

息子は「剣道」をやってます。
彼の話によるとアメリカやオーストラリアには剣道の愛好者が結構いて、
日本より武道の精神面を重視した剣道をやってるんだそうです。
私には、オリンピックとは関係ないマイナーな日本の剣道を
わざわざするガイジンがいるという事がまずビックリでしたし、
’あてっこ剣道’となっている日本とは逆に昔の豪快な剣道の姿がのこっているなんてことは
ある種「感動」でした！

日本の武道は礼に始まり礼に終わると言われています。
本来、武道は相手の命を奪う、または傷つける所から出た競技です。
相手のもっとも大切な命を奪うのですから、正々堂々と品位をもって勝負をする、
相手を尊重しながら戦うというのが武道精神。そのために修行を積み人間形成をしていく。
本来は武道って自己研鑽、生きかたの追求なんでしょうけど・・・
そこのところが、だんだん日本では怪しくなってきていると言うのに・・・
ガイジンは日本のそういう文化に憧れを持つんだって、なんという皮肉か！

日本人はこれからどのようにあるべきなのか、なんて難しい事はわかりません、
ただイチローの生きかたにあこがれ、真似ようとするちびっこが出てくるでしょうし、
そういう事がきっかけで新しい（本来の）武道の精神（自己研鑽）が復活してくるかも知れません。
（そうなればいいなーと、わが身を反省しつつ思うのです）
日本人はこのままじゃいけない、どうにかしなきゃいけない、と思っている人が
イチローに「日本人」のすばらしさを見出し、彼こそ日本人だと考えたんでしょう、

２００２年！！！
イチローよ、もっと奢れるアメリカをあっと言わせて！
新庄よ、私達をもっと楽しませてクレー 大不況で先が見えない日本ですが、
日本人としてチョッと誇らしくうれしくなります。
それにつけても、ダラダラお正月を過ごしている我が子達よ！
少しはイチローを見習ったらどうなの！
と私は相変わらず、怒り初め？なのでした。

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