都会と田舎

前のメルマガで事故のことを書いたら、たくさんの方から
メールで励まされました。本当にありがとうございました。
ご心配をおかけしましたが、もう大丈夫です。

ところで今、我が家は静かなもんです。
うるさい末娘が、大学の寮へと引越ししたからです。
娘からは、たびたびメールが入ります。
お友達も出来て、とっても楽しそうです・・・
それに引きかえ火の消えたような我が家!

私はというと、引越しの片付けもまだまだ残ってるし、やらなきゃいけないことは
山ほどあるというのに、昔ほど仕事もさばけなくなって来て、やろうという気力も
減退気味・・・ため息をついてばかり・・・

そんな時、高校のときの同級生のM君が帰省してくるというので
ミニ同窓会のお誘いがありました。
何か気晴らしをしたかった私は出かける事に!

集合場所に行くと、おっ!懐かしい顔が並んでます。
ビールを飲みながら話してると、気分は32年前にタイムスリップ
高校生の時に戻って、わいわい・・・おおはしゃぎです!

ところで、今回主役のM君は東京の都市公団に勤めてます。
彼は毎日新聞に応募した論文が最優秀作品に選ばれたとか言う事で
ニコニコと得意げ・・・
だけど私ら:「ごめんねー知らんかった、毎日新聞じゃないんで・・・」
M君:「えーーっ、東京で日田の事一寸は有名にしたのに・・・」
「知らないなんて・・・(トホホ)」
「・・・・かも知れないと思って、実はー新聞切り抜いてもってきたのー」
彼はおもむろに「原稿のコピーもしてきたの」と取り出します。
私ら:「見せてみろ」「へーっ!すげー」などと、わいわい。
用意してきた原稿のコピーをみんな1部ずつもらって・・・・
(おっ、さすがというか・・)

彼の論文はふるさと日田に対する思いとか、今現在のふるさととのかかわり方・・・
それから、イギリスと日本の田舎の違いをこういってます。
「両国の国土環境の最大の違いはイギリスの田園地帯が美しく、
リタイアした人たちが田舎で再生活をする事の選択が可能な社会であります。」と。
で、都市に住むイギリス人は老後を田舎でゆっくり暮らす事が理想と
考えているのだそうです。
彼も日田に帰って、のんびり鮎釣りしながら暮らすのが夢だとか・・・
だけど、21世紀のふるさととの関係を都会で暮らす人々の老後の住処と考えたとき
日本の今の現状が「戦後の国土建設上の失点は地方都市や農山村が
居住環境としての整備計画を持ちえなかった事・・・」のために
ふるさととして活かしきれてないので は?と・・だから地方都市が固有の
自然文化、風土を生かして美しく活力を持つように模索していかねばならないと
結んであります。

そういえば、息子の病気の看病に千葉県鴨川市に行ったとき
太平洋を望む高台には高級老人ホームが立ち並んでました。
近所にすむおばちゃんに尋ねたら、東京の人たちが老後は景色の良いところで
暮らしたいってやってくるんだそうです。
確かに、都会に住む人にとって自然に囲まれたふるさと(田舎)って
心が癒されるところかも・・
でも田舎の人にとって、その地が住みたい
住み続けたい場所なのかどうかは??です。

江戸時代まで日本の農村地帯は国の基盤でしたよねー稲穂の国だったのですから
ところが近代になり政府の政策は商業や工業の発展に力を注ぎ、
それにつれ人口は都市部に集中。
多くの田舎は(農村部)は衰退していってしまいました。
でも、先進的な田舎は農業を振興させ、都市に供給するという事で
逆に躍進したところも・・
活気ある、住みたくなるような田舎は都市とどう調和しているかにかかっている
のかもしれませんねー
田舎の抱えるいろいろな問題(過疎や後継者不足、娯楽や文化施設の不備など)は
大都市の抱える問題(人口過密、騒音、渇水、ごみ、環境汚染)と裏表の関係に
なっているような気がします。

昔はやった吉幾三の「おら、東京さいぐだ」の曲じゃないけど
村の若者たちは「こんなむらいやだ」と逃げ去り、代わりに都会からお年寄りが
どーっと!
それはそれで、’調和’取れて良いのかもしれませんねー
いっそ、アメリカみたいにシニアだけの住む村をつくったら・・・なんて事も
思ったりします。(やけくそじゃないんですよ)
すみたいところに住みたい人と・・要は自分がどうしたいのかが一番だと思うのです。

最近は老後の暮らし方の選択肢がずいぶん増えてきています。
自然が好きで、元気なうちは農村に移住して定年後の人生を野菜や米をつくって
暮らす・・それも良いしー、子供家族と暮らすのもいい、
ケアハウス、福祉マンション、仲良し村などでサポートしてもらって
暮らすのも良いし・・
ともかく、自分の老後は自分で演出していきたいと思っています。

老後ってもうすぐなんだよねー
高校時代に戻ってわいわい言いながら、話していることは十年後に迫った
定年の話や年金の話!
なんなんだ!モット、夢のある話はないのかよーー
そんな事を言いながら、最後はカラオケで70年代の曲をがなりながら
すっかりはじけた私でした。

メルマガに寄せられたコメント

2002/04/20 22:11:51 こうじ さん 老後の話しって人事じゃない自分も近い将来のことだな〜!

2002/04/21 01:00:58 marie143 さん 早く日本もリタイアをした人達にとってバラ色の国にしなければいけないと思います。