ナショナル・ジオグラフィックに掲載された写真です。サハラ砂漠がかって緑あふれる湿潤な時期に狩猟採集民のキフィアン人がこの地域を占有していたことは既に分かっていた。紀元前6200~5200年頃には、その時代で最も激しい気候変動が起きて土地が乾燥し、居住民は移動を余儀なくされた。間もなくして2番目のグループのテネリアン人がこの地に到着した。
セレノ氏が最近発表した研究結果によると、ゴベロと呼ばれるこの地域は、キフィアン文明(紀元前7700~6200年)とテネリアン文明(紀元前5200~2500年)の居住地と墓が保存された貴重な場所だという。緑豊かなサハラが乾燥して世界最大の砂漠となった完新世時代に、人々がどのように生活し、死者をどのように埋葬していたのかを解明する上で新たな扉が開かれた。
とかかれてありますが・・・私にとってはなぜ親子が同じ墓に埋葬されたのか(3人一緒になぜ亡くなったのか?)興味が尽きません。
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2006年に発見された「石器時代の抱擁」と呼ばれる遺骨。テネリアン人の女性と2人の子どもが向き合って腕でポーズを取り、手を握り合っている。骨格の下にある花粉の残留物は、死者が花のベッドの上に横たわっていたことを示している。セレノ氏は「ここは画期的な墓地だ。先史時代のこのような場所はほかには見つかっていない」と話している。