建築設計に取組む姿勢
以下の設計に取組む姿勢をご理解のうえ、作品をみていただくと建築に大切なものが解ると思います。→→ 主な作品

人は常に自然の中に有り、心を癒され、鍛えてもらい、生活に必要な原料を利用させてもらったり自然の恩恵を受け豊かになることもあれば、自然災害に苦しめられることもあります。この自然に向き合い、心地よい風を感じたり、自然の音を聞いたり、木々の緑に心を癒されたり自然の良いところを利用し、自然災害から生活を守る住まいのプランを提案し、具体化するお手伝いをすることが設計事務所の仕事と思います。

自然や人の健康を守るため、できる限り木や土等の自然素材を使用し、リサイクル可能で自然に負荷を掛けず人にやさしい建築を残していきたい。自然素材は同じ素材でもそれぞれに癖があり、経験豊富な職人の技能を必要としますが、プレハブ建築が多くなり腕の良い優秀な職人が減りつつある中、まだ、優秀な職人が居ます。この優秀な職人の腕を活かせる設計をしたいと思います。

古い日本建築には、日本の気候風土に合った繊細で美しい建物が数多くあります。現在は材料を手に入れるのが難しいが、茅葺屋根の家は断熱性が良く夏は涼しく、冬は暖かく、快適に過ごせます。また、土塗壁の家は適度に通気性、断熱性があり、木材にも呼吸作用があり良い生活環境をつくります。最近、高気密、高断熱を謳った住宅の広告をよく目にしますが、部屋の仕上材は新建材ばかりで化学物質の発散を考えると身体に良くないと思います。この様に古い日本建築には高温多湿の気候を考慮した優れた面がたくさんあります。この技術を現代の住まいに活かしていきたいと思います。

どんな方法であれ家を手に入れたときの感動はあると思いますが、生活の中での感動を大事にしたいと思っています。建築主と将来の夢を語り、人生のステージとなる住まいをそれぞれの場面で感動のある空間づくりを建築主とじっくり話し合って設計図を作り上げたいと思います。