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夏には冷気を感じる風穴 |
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ソババッケから風穴までは、最初は道も平坦歩きやすいが、やがて岩石の
露出した高低のある道に変わる。このあたりで予想もしなかった野生の猿
と目前で鉢合わせした。大きな猿で、驚きもせず、私達の脇をすれ違って
消えた。私達の方が驚いて身構えてしまった程であった。
自然林の美しさに浸りながら歩いているうちに、いつしか一隅に風穴のあ
る分岐点に着く。ここは黒岳と大船山の落ち込んだ鞍部である。風穴には
年中万年雪が残ると言われ、夏は冷気を感じるが、穴の内部は狭い。
この分岐点を真っ直ぐに進むと白水に下る。黒岳へはここから標識に従っ
て左折して、急斜面の手強い登りに挑むことになる。 |
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50分ほどで高塚と天狗の鞍部に出る。ここが双方の山の分岐点で、どち
らの山頂へも15分程度で登られる。まず右へ折れて天狗を目指す。
まもなく天狗の巨岩の山頂が見え、岩に立てば展望は良く、大船山、平治
岳を間近に、阿蘇根子岳、由布岳、祖母、傾山などが一望できる。ことに
北側眼下のみいくぼ、荒神の森の樹海はいつ見ても美景である。 |
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黒岳山頂 |
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天狗からいったん鞍部まで戻って、再び反対側の高塚へ登る。
高塚は黒岳の主峰で、落葉後の黒々とした様が山名の由来だ。
山頂はミヤマキリシマや灌木に覆われ、展望は北方角が特にさえない。
左の写真はシャッターを押す指に蝶がとまり、そっと左指でシャッターを
切った一コマだ。
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下の写真は天狗の岩の上から納めたパノラマ写真だ。大船山の左には
阿蘇中岳や根子岳も見えていた。 |
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天狗から見たパノラマ風景 |
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