★ 今週のコラム ★◆ 題名:不況と戦争 NO.18 ◆・ 2009/01/29(Thu) 23:11 日に日に不況風が拡大している。契約止め、派遣切りは当たり前、正社員さえ危ない状況下に有り、明日は我が身と心配がつのるばかり、そうしたニュースが毎日の様に流れていては、景気が好転するのは何時の事だが? 100年に一度の不況下と言う割りには、我が国の政治の動きは遅々としている。 アメリカでは日本円換算で196兆円程度の財政出動案が出て、世界各国が数兆から数十兆の財政支出を打ち上げているものの、此れまでのバブル景気が萎んだ影響は大きく、効果の程は未知数で、実際にそれらの財政出動がなされるのかさえ疑問である。 根本的にアメリカのクレジット生活が破綻した事で、此れまでの様な物の消費が復活できるのかと言う疑問が浮かぶ。逆に言えばそれだけ世界経済はアメリカの浪費社会の上に成り立っていたと言う証でもある。 あの世界一を誇ったトヨタ自動車さえ生産を1/4に下方修正しているのだから、単純に考えても3/4はバブルで売れていた事になる。 つまりは世界規模での総需要量がなにもかもふっくるめて考えると半分以下に落ち込むと言う事だろう。 特に工業生産製品の打撃は大きいと思われる。何故なら、食料品はどんなに貧しくても生きる為には絶対必要な物であるが、工業製品はなくても何とかなるからである。 人類の歴史に学べば、こうした逼迫した社会情勢にある時、これを打破する手段として、 破壊の行動つまりは戦争が必ず起こると言うか起こすのが常であった。 1929年の世界大恐慌も完全に復興するまでは1935-1945の第2次世界大戦までかかった事を考えると、何らかの形でかなり大規模の戦争もしくは、大災害等が絡むまではこの大不況を乗り切れないのかも知れない。 だが、これだけ世界がグローバル化している時、しかも核兵器がゴロゴロある状況下での世界大戦にまで発展するような大戦争が起こせるのかと言う疑問も沸くが、一方でアメリカの軍事動向のイラクからアフガンへのシフトチェンジは、イスラエルとアラブ諸国との対立と絡んで考える時、必ずしもその可能性が否定できない面もある。 イスラエル、アフガンの隣国パキスタンさらには、パキスタンの隣国インド、はたまた中国、ロシアと絡んでくると収拾がつかなくなる可能性もある。特に、イスラエル、パキスタン、インドはともに核兵器を所有しているから厄介だ。 さて、世界はどう動こうとするのか、注視する必要がある。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:オバマ政権誕生 NO.17 ◆・ 2009/01/22(Thu) 23:03 オバマ政権が誕生した。就任式の華やかさやオバマ人気の高さとは裏腹にアメリカにとっての難題が山積している現在での就任は正直前途多難と同情せざるを得ないところもある。 対処に失敗すると反動はとてつもなく大きくなり、下手するとアメリカ沈没の時代が到来する危険性をはらむ。 なかんずく経済情勢の建て直しはある意味で見通しが立たない程難しい舵取りが迫られる。 ビッグ3を初めとして国の資金投入はいまのところ決定的なものでは無く単なる繋ぎ融資程度でしか無い。その全体的損出規模が把握できないというのが実状の様である。 潰すに潰されず、さりとて融資するにも限度が知れずとなると、余りにも怖い話である。 ある意味で影響は大きいのだが、採算性が取れない状況であるなら、無慈悲に潰した方が後々の為にはなるのだが、そうした決断が下せるかどうかがオバマ政権の試金石となる様な気がする。 72兆円規模の財政出動を予定しているのだが、財政赤字に苦しむアメリカの財源は国債発行と言う形で大半をまかなうのだろう。 となると、その引き受け国は限られてくる。勢い日本にも応分の引き受け依頼となるのだろう。 だがしかし、こう円高が進んでくるとアメリカドル建て国債を買っても損を覚悟で引き受ける事になる。結局協力という事で応分の尻拭いを強いられる事になるのだろう。 この事を如実に表現したのがウォール街で、非肉にもオバマ大統領就任当日の株価は300ドル以上の下げ幅を付けたのである。 さて、オバマ政権の手腕や如何に?期待と不安が交錯する思いである。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:定額給付金 No.16 ◆・ 2009/01/11(Sun) 22:54 定額給付金がいよいよ1月13日(火)にでも衆議院を通過する予定だそうな。 この予定というのは自公連立政権の与党内にも反対者や棄権する可能性の議員がいるかも知れないと云う事でこういう書き込みになる。 定額給付金がこれ程不人気だとは、当の言い出しっぺの公明党も考えてなかったのだろう。だがしかし、この法案を取り下げようとせず意固地な程に固執する目的が解りかねるのである。 何よりも、その目的のスタンスが生活支援だったり、経済浮揚策となったり、所得制限有りにしたり、無しといったり、自分はまだ貰うかどうか判らないと言ったりと総理自身や閣内閣僚の意見がコロコロ変化している点でも、どうでも良い法案である事を臭わしている。 政策的に言えば、この定額給付金はバラ撒き以外の何ものでも無く政策と言える程のものでもない。一番簡単な方法で誰にでも思いつくものだからである。 これを政策と呼ぶ議員がいたら自分は議員としての能力はありませんと自供しているようなものである。 全員に支給すると言うものの、一番必要とする住居のない所謂住所不定者には、渡しようが無いから渡らない事になる。 国民の7割程度の多くは、もっと有効に税を使って欲しいと願い、今のこの時期具体的にあげれば際限が無い位に有効な使い道はあるのだが、そうせずにあくまでも給付を貫くと言う魂胆はやはり、選挙目当ての公的買収なのだろうか? しかし、それ程国民は馬鹿では無いのは、世論調査の結果が示している通りだろう。 いずれにしろ9月迄には衆議院議員選挙の運びとなる。その結果は果たして与党の思惑通りに事が運ぶのかは判る事でもある。 ともあれ100年来の苦境と呼ぶ現状を修復したり、回復するには余りにもお粗末と思うのである。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:謹賀新年 No.15 ◆・ 2009/01/01(Thu) 00:01 新玉の年立代る今日の佳き日に新年の御言祝ぎ目出度く申し納めます。 明けましておめでとう御座います。 時の流れの中で事柄は常に変化している。今と言う一瞬の刹那で時を止める事ができて、1つの事を変える事ができるとしたら、人々は一体何を変えるのだろうか。 昨年来からどん底に落ちかかっている世界の大不況だろうか、巷に氾濫している殺伐たる戦争含めた暴力だろうか、はたまた、悪化をたどる環境問題だろうか? 兎に角、今と言う刹那は人類にとっての懸案事項が多すぎる時代になったものである。 昨日、今日、明日と流れる時を止める事もできず、さりとて、早める事もできずに只々流れに身を委ねるしかない人類にとって、少なくとも流れを変える事は知恵と行動によって可能だとも言える。 時の一つの区切りである年が新たな年へと立代り西暦2009年と成る。 世界不況の原因を作った国アメリカ合衆国の首長がオバマへと交代し、そのスローガンがくしくも、"チェンジ"というのも何かの因縁だろう。 一方、我が日のもとの国はなんとまあ、頼りなく情けない政治劇が演じられている事かと嘆き諦めの国民が多い事ではないかと推測に固くないのだが、今年は間違い無く遅かれ速かれ衆議院議員選挙がやってくる訳であるから、嘆き諦める事より、流れを良い方に替えてくれる様な議員に投票してなんとか良い年だったと言える政治を期待しようではないかと思う。 とは言うものの、やはり、今年は昨年以上に困難な年になりそうな悪い予感が希望に優ってしまうのである。 ともあれ、流れ変わり行く2009年が安寧な年になります様に祈念しています。 今年も宜しくお願いします。 noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:言い訳を考える NO.14 ◆・ 2008/10/06(Mon) 23:02 このところ国体取材とその記事UPが忙しくて、中々コラムを書く迄の余裕が無い。しかし、これも言い訳に過ぎない事は充分認識している。 実際、時間がないとか、余裕がないと言うのは嘘であり、それは本人の優先順位の付け方次第でどうにでもなる問題であるからだ。 例えば、コラムを書く事が仕事であったり、まさか、そんな事は無いだろうが、命に関わる事であったら、自ずと優先順位が上がって、時間が無いからとか、余裕が無いと言った言い訳にはならないだろうし、普通の常識人だったら必ず書く事をするだろう。 そう考えると、おおよそ、こうした仕事の言い訳は、優先順位が低いからやらなかったと言う事だろうし、試みて出来なかったのなら、本人にその能力が無かったと云う事を暴露したに過ぎないと云う事に成る。 感じるのだが、こうした言い訳の類が如何に巷に溢れているのか、特に最近この傾向が強い様に思う。 逆説的に捉えるなら、この世の中には、それ程必死になっててもやらなければ成らない仕事と言うのは、案外少ないのかも知れない。 多くの人が単に錯覚を感じているだけの事かも知れない。その証拠に、それらの仕事をやってもやらなくても世の中左程変化は無いし、やらなかったから天地がひっくり返る訳も無いだろう。 案外全ての人が何もしないで寝て暮らせば、世界は平和で、環境問題も戦争もなくなりもっと住み良い世界になるかも知れない。もっともそれでも食する事は欠かせないから最少の仕事は必要条件と考えての話であるが 案外そう思う事で人々は自分の存在感や、満足感を認識したり自分の価値を高めているのだろし、そこに生き甲斐を見出しているのかも知れない。 だけど、そうした気持ちさえ褪めてしまったら生きる目的も失せてしまう様な気がする。 大いに己に自惚れ様ではないか。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:アメリカ発金融不安 NO.13 ◆・ 2008/09/22(Mon) 23:25 アメリカ発金融不安が大きな局面を迎えている。リーマンブラザースは64兆の負債を抱えて倒産・AIGに対しては米政府が公的支援を発表・ゴールドマンサックスとモルガンスタンレーは経営形態を銀行業務形態として、FRBからの資金の融資を受け易くする方向で進めている。今日のニュースでは日本の三菱UFJ銀行がモルガンスタンレーの出資要請に対して20%の株式取得9000億出資の形で経営参加決定との報道が流れた。 リーマンとAIGに対する米政府の対応の差はAIGはCDSと呼ばれるクレジット・デフォルト・スワップ簡単に言えば金の貸し借りの際に発生するリスク保証保険の最大シェアを持つからだと言われている。つまり、保証保険が破綻すれば、保証先の関係会社の危機を招き、手がつけられなくなるほど厄介な問題となるからである。 米国の大手証券会社1位〜6位まで、何らかの深手を負っていたり破綻したりして、大変な状況が想像できる。事の発端は流行語にもなったサブプライムローンの焦げ付きである。実際総額は200兆を超えるとの噂があり、実際どれだけの巨額なのかは誰も把握できないと云う怖さが憶測を呼び、疑心暗鬼にさせ、貸し渋りや借り剥し行為を助長しているともいえる。 多くの人がそんな巨額な資本の事など他人事のように受け止めているかも知れないのだが、実は、これらの金融機関は日本でも相当に資金を集めていたり、投資したりして、非常な関わっているだけでなく、直ぐ其処にある危機として、多くの人々に降りかかってくる問題、大不況というより、既に大恐慌の序章が幕を開けたと云う観測もある程の重大事なのである。 大不況下で、賃金の減少、就職難、物価の高止まり、生活苦の時代が足音を立てて直ぐ其処に近づいていると言う事を知り、場合によっては多くの人々がその渦中に巻き込まれ、身動き出来ない状況下に陥る可能性が高いと云う事である。 現段階で200兆以上の債務の内120〜130兆が明らかになったが。まだ70兆近くが不明であるらしいと云う事を考えると、まだこの金融騒動は尾を引く形で続く事になる。 無責任な金融商品の販売や、食料や、エネルギーへの無秩序な投機等マネーゲームに対する何らかの国際的規制が必要なのだろう。そうしなければ、こうした危機が何度となく津波の様に襲ってくる事にもなる。人々の英知が将に試されていると言えるだろう。 |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:総裁選 NO.12 ◆・ 2008/09/10(Wed) 23:36 自民党の総裁選が告示された。麻生・与謝野 ・小池・石破・石原の5名が立候補しているが、本命は麻生・対抗馬が与謝野氏と言うのが一般的見方らしい。 只、此処で現状を認識して貰いたいのはも誰が自民党総裁になって、そのまま日本国の総理に就任しても、ねじれ国会の状況に変わりは無いし、又、就任直後に解散総選挙を図って、大勝しても現状のままである事に変わりは無い。 ましてや、衆議院総選挙となり民主党が勝てば、民主党へと政権交代が為される事に成る。 そうした状況を考えると今後の政局には2つのシナリオが考えられる。 1、解散総選挙が行われて、民主党が勝てば...民主党政権の誕生。 2、解散総選挙が行われて、自民党が勝てば...混乱国会が続き、政界再編成となる。 といずれにしても自民党にとっては厳しい状況におかれている事に変わりは無い。 つまり、次の参議院選挙で勝ち、参議院議席の過半数を確保しない限り、自民党の政治の安定は非常に見込みが薄いと言う事だろう。 こうし状況下での政治の混乱が継続することは国民にとっても不幸であり、日本国家にとっても、大きな痛手でもある。 仮に衆議院総選挙で民主党が勝ち、政権を勝ち取れば日本に安定した政治となるかと言うと、そうはいかないだろう。 何故なら、民主党の主張通り、大きな改革を行うとすれば、それなりの混乱が起こるだろうし、それを現在の民主党が巧く乗り切れるだけの裁量を持ち合わせているかと言うと、かって、小沢党首自身が感じて言った様に、まだまだ未熟さが目立ち、とても一人立ちできる状況ではないと言う事だろう。 全般に日本の政治や、行政には、システム疲労やシステム的閉塞感が満ち溢れている。そうした制度や組織の抜本的改革なくしては、安定した政治や行政は望めないといえるだろう。 対極的に物事が見え、将来像を描ける政治デレクターというべき政治家が必要なのである。 現実には、余りにも、今と言う近視眼的で、重箱の隅をつつくりあう批判の応酬にあけくれその場しのぎの手法で誤魔化す状況では、改革は不可能であり、安定した政治は無理と 言うべきだろう。 例えば年金問題にしても、大金を使って正確性を期す事に重点を置くよりも、ここに至っては、速く安心できる年金システムの構築とそれに移行した方が国民の納得が得られるのでは無いだろうか。当然、此れまでの年金不正に関わっている官僚や、職員への処罰を科す事は必要であろう。 国民中心の政治を志すなら、もっと大局的アプローチが必要なのだろう。 noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:福田首相辞任表明 NO.11 ◆・ 2008/09/02(Tue) 19:09 9月1日、突然福田首相が辞任する事を発表した。前年に安倍首相が突然辞任劇を演じたのに続いてであるから、日本の首相の椅子も軽いものである。 こう度々、簡単に投げ出されるとやはり、日本の政治はお粗末なんだなぁと感じるというよりも余りにも無責任ではないかといわざるを得ない。 「記者会見で安倍前首相と同じではないかと問われると、阿部さんとは違います。彼は病気が原因ですが、私はどこも悪くなく元気だ。と答えたのには笑ってしまった。元気なのに止めるなら尚悪いのではないかと、記者も突っ込めば良かったのに。 自分の思う通りに成らないし、今後もこんな状況が予測されるから、他の人にやってもらった方が良いと思ったとの事らしい。私には現状分析と予測ができるんです。と逆ギレして捨て台詞を吐いて記者会見を終えたのだ が、それなら、鼻から首相になるべきではなかったと言う予測や判断は出来なかったのかと問いたい。 参議院が少数派で、ねじれ国会の状況では、国会運営が難しい事位、普通に考えても誰にでも解る事だろうと言いたいし、前の安倍政権から何も学習はしなかったのかといいたくなる。 組閣して、立案して、さあ、これから審議・実行過程へという局面での職場放棄は余りにも身勝手で無責任極まりないし、政治家としての自覚不足と言えよう。 さて、今後の日本の総理大臣、現状のままでは、誰がなっても同じ轍を踏む可能性が大きい。例えば、選挙をやって、又、自民党が大勝したとしても、参議院の状況は少なくとも3年間は野党の方が議席が多い訳だから、すぐに手詰まり状態になる事は予想に難くない。 仮に民主党が勝ったとして、政権が交代すれば政治が変わるのだろうが、現状の民主党の実体は幾つかの分派状態で例えば、ミニ政党の集合体と言える程、思想信条が違う人々で成り立っているから、何かの政策に対して全党あげて取り組めるかというと大きな疑問が立ちはだかるのである。 となると、やはり選挙結果の如何に関わらず、政党の再編成は避けることの出来ない 事なのだろう。 国や世界の情勢が困難を極め、又、刻一刻と変化が激しい時の政治空白は国民にとっては 大迷惑も良いところである事を政治家には肝に銘じて欲しいものである。 noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:自然考 NO.10 ◆・ 2008/08/13(Wed) 22:59 残暑厳しい日々が続きます。夕立もにわか雨も最近命名された?ゲリラ雨も当地では軽くパラつく程度。本格的な雨が欲しい気分ではあるが、余り本格的だと、最近のは怖いから普通に降って貰いたい気分と何とまあ都合の良い事を言ってるのだろうと我ながら呆れてしまう。 今年は心なしか蝉の鳴き声が遅く、しかも少ない気がする。昨年に比べると半分以下の感じてある。察するに蝉の裏年と言うのがあるとするならそれに該当するのかも知れない。 そういえば、今年の紫陽花の花は余り美しくなかったというイメージがある。咲いても雨が少なく暑かった性で直ぐに花が日焼けして茶色に変色してたし、藤の花が7月に咲いているのを見かけた。その咲き方たるや普通は房状に咲くのだが、房の左右に割った片方だけが咲いた状態の遅咲きだった。 今、青々としてるはずのキウィの葉っぱか゛暑さの為なのか、病気なのが全部枯れ落ちている。只、樹は枯れている様子は無く次の葉を準備している感じである。 思うに、暑さゆえ自ずから葉を落として気温の程良い時期を待って再び葉やツルを伸ばす事を選択したようである。 本来、植物の生命力にしろ人間等の動物にしろ固有に持ち合わせた全ての機能を発揮してる訳でなく、寧ろ多くの機能のDNAを使わずに眠らせている事が多いそうで、機能の一部が欠落したり、死滅して危機がおとずれると今まで眠っていた機能が代替を果たしたり新しい機能のDNAが目覚めて働きだす傾向にあるそうだ。 そう考える時、明らかに地球上の気候変動が働いていて、大きく温暖化が進行しているのを植物や動物の五感は感じとって自身の機能をそれに対応できる状態に機能の変更を行っているのかも知れない。 気候変動についていける固体は今後の状況に適応して生き延びる生命力を保持し、ついていけなくて今までを継続する固体は或いは死滅する事になるのかも知れない。 その意味で動物や植物等の生物はこれまでの地球環境から、新たな温暖化した地球環境への適応化を、本能的に関知して進めているのだろう。 つまり、後数世代後の生物は今とは多分比較できない位のタフさを持ち合わせていることだろう。それこそがダーウィンの言う進化論ではないだろうか そう、最近の身近な自然を観察しながら感じるのである。 noside |
★ 今週のコラム ★◆ 題名:中国の動向 NO.9 ◆・ 2008/08/05(Tue) 19:20 8月8日に北京オリンピックが開催される。果たして無事に開催され閉幕されるのか甚だ不安に満ちている状況下にある。 北京の会場付近の華やいだ雰囲気とは裏腹に 四川省の地震の爪あとはまだ多くが手付かず状態であり、ここ2.3日は新彊ウイグル地域でテロと思われる事件が勃発している。 会場付近では、軍隊や警官、それに民間ボランティア的監視人を入れると100万人以上が関わって治安維持に躍起になり、地対空ミサイルまで持ち出して警戒している状況下にあると言う。 なんとも、物々しいオリンピックではある。そこまでして、オリンピックを開催する意義があるのだろうか、というより、そうした状況下でオリンピック開催する国家としての資質に疑問を持たざるを得ない。 平和のスポーツの祭典である筈のオリンピックが戒厳令下のオリッピックの様な状況では何だか気が引けるのも事実である。 不安は、これだけに留まらない。試合が始まった時の判定や応援、あるいは見物客や外国人とのトラブル、中国の中の民族の対立が息を潜めてこらえいる雰囲気があり、いつか暴発してもおかしく無い感じがある。 情報を封じ込めているので多くの外国人は知らないみたいだが、実は中国全土では年間3万件以上の暴動が起こっている国家でもあ。1日平均約100件近い暴動が発生しているそうだ。 そうした暴動の種は実は中国政府や地方政府自身が作り出している訳で、権力で市民を押さえ込み、封じてきている事で、ストレスが溜まり、早かれ遅かれ暴走する事になるのだろう。 又、オリンピック後の中国経済の状況も非常に気になる。と言うのは既に始まっていると言われているオリンピックバブルの崩壊である。 高額マンション等オリンピック目当てで建てたのだが、売れ行きが悪く価格が1/4程度に下落している事や、株安で個人投資家の9割は損をしたらしい。 輸出もアメリカ依存型輸出企業が此処に来てアメリカの不景気の影響で業績を落としている事から上海万博までの開発事業が好調に持続できるかは大きな疑問がある。 良かれ悪しかれ、世界への影響が大きくなった中国のこれからは注視が必要だろうし、中国が混乱すれば、自ずと日本もその余波を大きく被る事になる。 |